
国産大豆だけを使用! 昔ながらの製法を守り続ける「つるが豆腐工房」に行ってみた【北九州市小倉北区】
(アイキャッチ画像:「つるが豆腐工房」のショーケース)
北九州市小倉北区に、国産大豆だけを使用した昔ながらの製法を守りながらも、まるでカフェやセレクトショップのような空間の豆腐店「つるが豆腐工房」があります。
三代目社長の熱い想いとともに、ここでしか味わえないという食体験を求めて、実際に足を運んでみました。
洗練された空間と三代目社長の想い
「つるが豆腐工房」は、小倉北区のJR西小倉駅から徒歩13分のところにある豆腐店です。店は通りから少し入った所にあり、おしゃれな外観が特徴です。

明るく個性的な店内と充実のショーケース
店に入ると、店内は明るくアメリカンテイストのディスプレイ。筆者が訪問した日は、レゲエのBGMが流れていました。

ショーケースは、豆腐や豆腐の惣菜、自家製味噌、糠漬け、スイーツなどの品揃えが豊富で、目を楽しませてくれます。

店内のカウンターバーや店先には座って食べられるカフェのようなスペースがあり、豆腐製品や豆乳、スイーツを食べることができます。
父を尊敬する三代目社長の想い
三代目社長の鶴我界周(つるがかいしゅう)さんに話を聞いてみました。
「つるが豆腐工房」は1954年創業。界周さんは、約70年前に祖母が始めた手作り豆腐製造店を小学生の頃から手伝い始めたそうです。
そして、高校時代には父である二代目社長の元で豆腐作りを学び、三代目社長に就任後に新しく店舗と工場を新設したといいます。
界周さんは、職人として今でも一緒に働く、二代目社長の父を“尊敬する人”と話します。父の豆や水の量・気温・にがりの状態を自らの手や五感で感じ取り、それを調整する姿を今でも日々学び続けているそうです。

自信を持って作るこだわり豆腐は、昔ながらの製法と国産大豆・にがり・水のみを使用。その年に生産される国産大豆の中でも、豆腐に適した品質の物を厳選して仕入れているそうです。
そして、「つるが豆腐工房」の商品を希望する全国の料亭や料理店、病院、学校へ商品を毎日届けています。同店の豆腐は、デパートやスーパーで取り扱っていないので、店に来ないと購入できない商品ばかりです。
若者に豆腐の魅力を伝えるデザイン
豆腐のパッケージも洗練されたデザインです。これも界周さん自らデザインしたものだそうで、思わず“ジャケ買い”したくなるようなパッケージ。
これらの発案や店のロゴ、ホームページは、志を同じくする同世代の仲間たちの協力があって作成したそうです。

そこには、「国産大豆本来の豆腐の美味しさを、若者にもっと知って欲しい」という思いが込められているといいます。
豆腐作りは、早朝からの冷たい水作業で体力仕事。それでも、界周さんは、楽しそうに今後の店の展開構想を語っていました。
ここでしか味わえない国産豆腐の食体験
筆者が訪れた日も、開店から客が途絶えませんでした。1度食べたら忘れられない“国産大豆本来の豆腐の味”がここにあります。
人が求めている食の価値は、味そのものだけでなく「食体験(=ガストロノミー)」にあると言われているように、同店には “ここに来ないと食べられない国産豆腐の食体験”があります。
それは、店内の工房で豆腐の製造過程を見たり感じたりしながら、出来立ての豆腐をその場で食べられる食体験です。

また、国産大豆本来の素材の旨味を生かし、奥行きのある味わいを豆腐や豆腐製品、スイーツへの展開を実現しています 。

この日は、店先で「豆乳きな粉わらびサンデー」(680円)も食べました。

