
初快挙!ゼンリンミュージアム所蔵・伊能忠敬の<実測輿地図>が国の重要文化財に指定【北九州市小倉北区】
(アイキャッチ画像:ゼンリンミュージアム)
ゼンリンミュージアム(北九州市小倉北区室町1-11)が所蔵する「伊能忠敬測量図(実測輿地図)」3鋪が、3月21日に開催された文化庁の文化審議会により重要文化財に指定されました。
ゼンリンミュージアムの所蔵物では、これが初めての重要文化財指定となります。
日本の地図史に刻まれる快挙
実測輿地図は、2020年6月に同館へ寄贈されたもので、蝦夷地・東日本・西日本の3鋪に分かれています。
調査の結果、江戸時代の測量家伊能忠敬が製作した「大日本沿海輿地全図(伊能小図)」の副本であることが判明。副本とは、幕府に提出された正本をもとに作られた地図のことで、細部まで精密に再現されています。
ゼンリンミュージアムの佐藤渉館長は、「今回、重要文化財に指定されたことは大変意義深く、後世に伝える責任を強く感じています。今後も、より分かりやすい展示を検討していきます」と述べています。
「実測輿地図」の展示予定
この貴重な地図の一部(東日本)は4月19日~5月11日の期間、京都府の京都文化博物館にて開催される「新指定国宝・重要文化財展」で一般公開される予定です。
ゼンリンミュージアムでは、保全のため原本の展示はなく、常設展示第2章にて実測輿地図の複製が展示されています。
日本の地図史における貴重な遺産として、今後も多くの人々にその価値が伝えられていくことでしょう。
詳細は「ゼンリンミュージアム」ホームページで確認できます。
■展示室/福岡県北九州市小倉北区室町1-1-1 リバーウォーク北九州 14F
■開館時間/10:00~17:00(最終入館16:30)
■入館料/1000円 ※保護者同伴の小学生以下は無料
■休館日/月曜(ただし祝日の場合は翌平日)
※2025年4月19日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)