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3年ぶり開催「前田さくら祭り」へお出かけ ソメイヨシノ120本以上【北九州市八幡東区】

(アイキャッチ画像:祭りの様子)

さくらの満開になる時期にあわせて北九州市八幡東区祇園1・2丁目の「さくら通り」で、3月26日、「第43回前田さくら祭り」が3年ぶりに開催されました。

JR八幡駅から徒歩11分の場所にある「さくら通り」中央分離帯400m、「桃園尾倉1号線」1.2kmにかけてソメイヨシノ約120本以上が咲き誇り、辺り一面街はピンク色に染まります。

さくら祭り当日は、式典をはじめ、白バイ・パトカー・消防車の展示、演芸大会、もちまき、約30におよぶ店舗とキッチンカーが集まりました。その様子を紹介します。

緊急車両が大集結

白バイ・パトカー・消防車の展示と体験がありました。こどもたちが車両と一緒に写真を撮ってもらったり、隊員さんとふれあったりする様子がみられました。

1日中曇り空で時にパラパラと小雨が降る天気でしたが、人出は途切れることなく、舞台や本部を中心ににぎわっていました。

さくらは7分・8分咲きといったところでしょうか。満開のさくらではないものの、焼きそばやフライドポテト、それからビールを片手に楽しそうに飲食する人々はみな笑顔でした。

コロナ前までは商店街のアーケードがあるため、お天気の心配はありませんでした。従来の「雨天決行」「チケット制」ではなく、今回からは「雨天中止」「現金交換」への変更がありました。形をかえても地域のお祭りがこれからも続いていくことを願います。

筆者の祖父母宅がこの地域であったため、「さくら通り」は幼少期から馴染みのある場所。「このさくらの木はいつ頃からあるんだろう?」と素朴な疑問が浮かびました。

前田市民センターと平野市民センターで聞いた話と資料をまとめました。

大水害工事によって作られた「さくら通り」

昭和28年祇園・前田地区では、平野川の大水害で深刻な被害がおきました。旧八幡市は皿倉山から洞海湾に向けて大きな排水工事の暗渠(あんきょ)設備をおこない、その上に蓋をしてさくらの木を植えたのが「さくら通り」のはじまりです。

植樹以来、今年で66年。立派なさくらの木を見ることができます。

実際に「さくら通り」を歩いてみると、古い立派なさくらの木がしっかりと根をはり太い幹と複数の枝がいくつも見られます。

「道路の下は軽自動車が通れるほどの広さだよ」と公民館の人から教えていただきました。もともとさくら通りは「平野川」で、そこに地下水路とパイプが埋め込まれている状態。実は知らないことがたくさんあったのだと改めて考えさせられました。

古い樹木は剪定、伐採され新しい苗木も数本植えられています。道路も含めてきちんと管理・整備されている「さくら通り」でした。

さくら並木をゆっくりと散歩したり、窓をあけてドライブしてみるのも楽しそうです。

「桃園尾倉1号線」のさくら並木

※2023年4月1日現在の情報です

(ライター・ぱーる)

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