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北九州芸術劇場クリエイション・シリーズ「まつわる紐、ほどけば風」 延期公演が実現

2月17日〜20日、北九州芸術劇場でオリジナル創作演劇作品「まつわる紐、ほどけば風」が上演されます。

元々この作品は2020年2月上演予定でしたが、コロナ禍の影響で初日1回限りの上演に。約2年という年月を経て、今回キャスト全員が再集結。延期公演が実現することになりました。

「クリエイション・シリーズ」とは

北九州芸術劇場開館15年の節目を迎えた2018年春から企画がスタートした「クリエイション・シリーズ」。劇場とアーティストが2年間タッグを組み、創作に向き合いながら演劇作品を立ち上げるという企画です。

作・演出家が約1年半をかけて北九州のまちや人々に触れ、そこからインスパイアされたモチーフで新作を書き下ろし公演を行うのが最大の特徴。

その他の特徴としては、「北九州に滞在しながら作品を創る」「オーディションで選抜された地域の役者を中心としたキャスティング」「北九州劇術劇場のスタッフを中心としたスタッフ構成」などが挙げられます。

2019年の事前稽古の様子

地域に密着したクリエイション・シリーズ第1弾となるのが、今回延期公演が行われる「まつわる紐、ほどけば風」です。

作・演出は「劇団太陽族」主宰の岩崎正裕さん

今回の作・演出を務めるのは、人々の内面を照射する作品に定評のある「劇団太陽族」主宰の岩崎正裕さん。オーディションで選ばれた10人に、関西からのゲストキャスト2人を合わせた計12人が出演します。

現代を生きる女性たちと、彼女たちを取り巻く人々のドラマが全編北九州弁で描き出される「まつわる紐、ほどけば風」。作品創作にあたり、岩崎さんと劇場スタッフは、「高塔山」や「藍島」、「八幡製鉄所」など、さまざまな地を巡って物語の種を育んだといいます。中には、実際に地名として作中に登場する場所もあるそうですよ。

「性別も地域も問わず、もし翻訳されれば、世界にも通じる物語だと思っています」と作・演出の岩崎正裕さん。

「まつわる紐、ほどけば風」のあらすじ

公演写真 Ⓒ重松美佐

一軒家に義姉と姪の3人で暮らす独身の久代、夫婦で不動産会社に勤め不妊治療に悩む恵、医者の夫と暮らしながら自身の生き方を模索する愛梨。ボルダリングジムで出会った3人は次第に意気投合する。

それぞれの環境で生活にどこか孤独や不自由さを感じ、まるで見えない紐にとらわれているかのような彼女たち。

いつか爽やかな風が吹く日まで、家族と、時に自分自身と向き合いながら現代を生きる女性たちと、それを取り巻く人たちの物語です。

詳細は「北九州芸術劇場」ホームページで見ることができます。

■日程/2月17日〜20日 ※全5公演
■会場/北九州芸術劇場・小劇場(北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11 )
■料金(前売り)/一般3000円、ユース2500円(24歳以下、要身分証提示)、高校生[的]チケット1000円(枚数限定、前売りのみの取り扱い、、要身分証提示) ※当日500円増、未就学児入場不可

※2022年2月5日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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