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北九州で初夏の風物詩「ホタル観賞」を楽しむ お勧めポイント6選 

(画像提供:北九州市建設局河川部水環境課、2008年フォトコンテスト入賞作「清流の光」/伊東恵さん・小倉南区井手浦川)

初夏はホタルの季節。ホタルが美しい光を放って飛ぶさまは、他にはない幻想的な世界です。

外出自粛をする日々が続いていますが、ウイルス感染防止策をとって、他の方との距離を保った上で、夕暮れ時に家族でゆっくりホタル観賞をしてみてはいかがでしょう。

北九州市内のどこで、いつ「ホタル観賞」ができるのか。北九州におけるホタルの保護活動の歴史とともにご紹介します。

市内のホタル観賞 6月初旬がピーク

北九州市内では5月中旬から6月下旬ころまでホタルを見ることができます。例年、平地では6月初旬、山地では6月中旬が多くのホタルが飛び交うピークです。国内には50種類ものホタルがいるそうですが、市内で見られるホタルは主にはゲンジボタル。そのほか、ヘイケボタル、ヒメボタルなどが見られます。

午後8時、ゲンジボタルを見にいこう

ゲンジボタルが活発に活動するのは日没後から1時間程度。市内では午後8時から9時が狙い目です。雨の日や風の強い日は草陰などに潜んでいてあまり光らないので、風のない晴れた日がお勧めです。

今では市内各地にホタルが育つ水辺が見られますが、こうした水辺の環境がいったんは汚染され、よみがえるまでには多くの市民が情熱をこめて取り組んだ活動の軌跡があります。

画像提供:北九州市建設局河川部水環境課

ホタル保護は半世紀前から

1965(昭和40)年ころ、市内の中学・高校のクラブ活動としてホタルの保護が始まります。「黒川を守る会」や「南丘自治会」が川の清掃活動を行い、市民の環境への意識を高めていきました。

中村光男さん(当時菅生中学校教諭)が育てたゲンジボタルの幼虫を小倉高校の飼育器で山岡誠さん(当時小倉高校教諭、元九州女子大学・九州女子短期大学教授)と飼育し、100匹を小熊野川(小倉北区)へ試験的に放流したところ、1980(昭和55)年に成長したゲンジボタル20匹の飛ぶ姿が確認されたのです。これがきっかけとなり、市内でホタルを保護する活動が本格的に動き出しました。

これ以降、ホタルの飼育・放流と河川の清掃活動が市民レベルで広がり、ホタルの復活を祝う「ホタル祭り」が各地で行われるようになりました。1993(平成5)年には小熊野川でのホタル育成活動は、国際環境自治体会議(ICLEI)により「ホタルプロジェクト」として全国に紹介されました。

中村さんは現在、「北九州ほたるの会」会長、「北九州ほたる館計画策定委員会」委員、「全国ホタル研究会」副会長。山岡さんは「北九州ほたるの会」初代会長、「北九州ほたる館計画策定委員会」委員長を務めています。

「ほたる館」では1年中ホタルが楽しめる

2002(平成14)年にはホタルの復活を祝い、市のホタル保護発祥の地である小熊野川沿いに「北九州市ほたる館」が建てられました。今ではピーク時に200匹以上のゲンジボタルが小熊野川で舞い飛ぶ姿がみられます。

ほたる館は、1年を通してヘイケボタルが発光する様子を観察できる全国でも珍しい施設で、水辺の生き物や生息環境について学習・調査研究を行うことができます。館内の飼育施設で自分のゲンジボタルの幼虫を育てる「マイボタル制度」も虫好きには見逃せません。

ほたる館の計画には、ホタル育成保護や水辺保全活動を行っている市民ボランティアや地域住民の方々が加わり、水辺を愛する人々の交流や情報発信の場にもなっています。

画像提供:北九州市建設局河川部水環境課(助言する中村光男さん)

市役所には全国初の「ホタル係」

北九州市は1992(平成4)年、全国で初めて「ほたる係」を建設局河川部水環境課に創設しました。現在は4名体制で業務にあたっているそうです。

公害を克服し、現在ではホタルが舞う美しい自然を取り戻した北九州。ホタルの保護育成活動を支援し、ホタルにも人にもやさしいまち「ほたるのふるさとづくり」を進めています。

北九州市建設局は「ホタル育成助成金制度」も実施しています。現在、各団体のホタルの飼育・放流などの経費を年間5万円まで、最長7年にわたり助成します。申請期間は毎年4月1日から4月末日までで、区役所「まちづくり整備課」で受け付けています。

市内のホタル観賞ポイント6選

北九州市内には、ホタルが育つきれいな水辺がいくつかあります。建設局河川部水環境課が紹介しているホタルの育つ水辺の中から「ホタル鑑賞ポイント6選」をご紹介します。

門司区 大川(おおかわ)/門司区中二十町(東4丁目バス停)~永黒二丁目(永黒バス停)付近 ゲンジボタル(200匹以上)
小倉北区 小熊野川(おぐまのがわ)/小倉北区熊谷一丁目(南丘市民センター)~熊谷三丁目(蒲生入口バス停)付近 ゲンジボタル(200匹以上)
小倉南区 合馬川(おうまがわ)/小倉南区合馬(合馬小学校)~辻三(三岳梅林公園)付近 ゲンジボタル(200匹以上)
若松区 原田川(はらだがわ)/若松区東二島一丁目~二島(原田川ほたるの里)付近 ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル(500匹以上)
八幡東区 槻田川(つきだがわ)/八幡東区宮の町二丁目(槻田橋)~中畑二丁目(高槻小学校)付近 ゲンジボタル(1000匹以上)
八幡西区 黒川(くろかわ)/八幡西区香月中央三丁目(石園橋)~石坂三丁目(石坂橋)付近 ゲンジボタル(3000匹以上)

こちらの鑑賞ポイントを参考に、ホタル観賞にでかけてみませんか。

(北九州ノコト編集部)
※5月29日にメール取材をおこないました。

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