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スナQと見送る帆船「みらいへ」体験航海 「門司みなと祭」に行ってきた【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:プレミアホテル門司港そばの埠頭から航海に出ていく帆船「みらいへ」とスナQ)

5月27・28日と門司区一帯で関連行事が行われていた「門司みなと祭」。

初日に帆船「みらいへ」の体験航海が行われるとのことで、出港風景を見学に行ってきました。

日本に現役の大型帆船は3隻

現在日本には「日本丸」「海王丸」という独立行政法人「海技教育機構」が保有する船員を養成するための練習船として2隻の大型帆船がありますが、3隻目の「みらいへ」は神戸港を母港とし、一般人が乗船可能な唯一の帆船です。

ブルーの船体に白い甲板の美しいみらいへは日本各地の港に寄港し、イベントなどを通じて「多様な視点で海や自然と親しみ、未知なる世界を体感し、学ぶ場を提供すること」を目的として活動しています。

見学会は誰でも参加可能

ノーフォーク広場から見るとプレミアホテル門司港の前に既に美しい帆船が停泊しています。

以前一般公開にて撮影した船首の様子

残念ながら午前中の船内見学会には間に合いませんでしたが、見学会は誰でも見ることができ、普段あまり見ることができない船室なども見学できます。

以前参加した際の船内の様子

14倍の高倍率の中、選ばれた40人の体験搭乗者

今回は公募により14倍の高倍率の中選ばれた幸運な40人の子どもたちが体験航海に臨みました。

乗船していく子どもたちをお見送りするスナQ

まず船長とクルーから注意事項などのアナウンスがあり、子どもたちは楽しそうに船へ乗り込んでいきました。

セイルハンドリング(帆の展開・畳み)や、ロープワーク体験、デッキでのゲームのほか、今回は舵を取る機会もあるとの話をしていましたので、楽しい思い出になったと思います。

スナQに見送られ、汽笛を鳴らして出航

マストに掲げられた3つの国際信号旗をみると、「第1代表旗・W・M」とあります。これは関門海峡の出口を大きく東西に分けるとまず西に出ていくということです。西の出口のさらに六連島東方を出て、前回同様今回も玄界灘で体験航海が行われる予定だということを示しています。

「みらいへ」は艫綱を外し、汽笛を鳴らして出航していきました。

北九州港のマスコットキャラクター「スナQ」も最後まで出航を見送っていました。

バナナの叩き売りなど楽しいイベント満載「門司みなと祭」

帆船みらいへの寄港以外にも門司みなと祭はいろいろなイベントが開かれていました。

門司港駅前にて披露されていたバナナの叩き売り

特に有名なのが門司港発祥とされ、日本遺産にも認定された「バナナの叩き売り」。この日、筆者が見た限り3か所でバナナの叩き売りが開催されていました。

聞いていると手拍子と歯切れのよい口上で、ついつい観客の一人となってしまう魅力を感じます。これらは「バナちゃん節」と言われるそうで、時々「わたしのかわいいバナちゃんよ」と言っていました。

祭り1日目を盛り上げたいと始まった「海峡太鼓&ダンスフェスタ」

レトロ地区の船溜まりでは2つの会場でジャンルの異なるイベントが行われていました。

プレミアホテル門司港横では「海峡太鼓&ダンスフェスタ」として、筆者が訪れた時はちょうど藤松保育園の子どもたちが大人顔負けの迫力で「藤松龍忍太鼓」を披露していました。

このフェスタは祭り1日目を盛り上げようと企画され、関門海峡対岸の下関にも呼びかけ、太鼓などの団体が参加するようになったとのことでした。

船溜まりを挟んだ門司港レトロ中央広場では「エレキフェスタ」が行われており、懐かしのオールディーズで盛り上がっていました。計12組のバンドが出場とのことで、午後のひとときをゆっくり着席して生演奏を聞きながら楽しい時間を過ごせました。

門司みなと祭りは終了しましたが、関門海峡ミュージアムでは現在北九州帆船模型クラブ「セーリング・シップ」主催で帆船模型展が行われているようです。門司港を訪れた際は精巧な作りの帆船をじっくり観るのもまた楽しいと思います。

※2023年6月2日現在の情報です

(ライター・いるかいる)

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