「小倉祇園太鼓」3日間にわたって楽しむ伝統の太鼓芸【北九州市】

(アイキャッチ画像はイメージ)

7月14日~7月16日の3日間にわたって「小倉祇園太鼓」が開催されます。

山車巡行が町内各所を周るほか、紫川親水広場、市庁舎北側広場、市庁舎東側駐車場などが会場となります。

3日間にわたって伝統の太鼓芸を楽しむ

お祭りの初日である14日は、地元の町内を回り、「無病息災」、「商売繁盛」を祈願する「山車巡行」が行われます。また、紫川親水広場、市庁舎北側広場で「据え太鼓披露」も実施されます。この日、魚町銀天街では太鼓の音が反響し合い、あたかも小倉の街全体で祇園太鼓が叩かれているような雰囲気になるのだそう。

15日は、中学生以下の打ち手による「子ども競演会」や、「据え太鼓披露」が行われます。山車から降ろした太鼓を据えて叩く「据え太鼓」は、静止した様子で見る事ができるので、各団体の個性がある表現が良く分かりやすいです。

16日は、「体験山車運行・おもてなし太鼓」や「太鼓総見(大人)」、「山車巡行・地域の太鼓広場」が実施。「おもてなし太鼓」では、どなたでも太鼓に触れ、実際に叩くことができます。「太鼓総見(大人)」は、打ち手相互の見取りの場とするもので、伝統の太鼓芸を楽しむことができます。

400年の歴史をもつ「小倉祇園太鼓」

「小倉祇園太鼓」は福岡県北九州市の中心部である小倉で400年続いているお祭りです。

関ヶ原の戦いの功により、40万石の大名に任ぜられた細川忠興公が、慶長7(1602)年に大規模な小倉城の築城を始め、元和3(1617)年に、城下町としての繁栄のために祇園社を創建して領内の総鎮守とし、祇園祭が始まったといわれています。

明治以降からは祭りが次第に変化していきました。飾り付けた山車や踊り屋台が、今日の太鼓を据え付けた山車になり、若衆がその太鼓を威勢よく打ち鳴らして町中が勇壮な太鼓の音でおおわれる。それが小倉祇園が太鼓祇園と言われる由縁です。

両面打ちという全国でも類を見ない珍しい打法で、表と裏で音も打法も違うのがその特色。打法は町内によって若干異なりますが、原則的な打法、基本的なリズムがあり、それを基本に各人各様が工夫を凝らしているところに祇園太鼓の面白さがあるといえます。

祭りのハイライトは「太鼓の競演会」。山車を有する町内ではともに腕を磨き、揃い浴衣に身を包んだ大人組、少年組100チーム以上が参加し、伝統の太鼓の打法を競い合います。(※令和5年度は「太鼓競演会」に代わり、打ち手相互の見取りの場とする「太鼓総見」を行います。)

小倉祇園太鼓は平成31年3月、国の「重要無形民俗文化財」として指定されました。文化庁によると「神社の祭礼行事が歴史的変遷の中で太鼓芸を中心としたものに発展した希有な事例である」として評価されています。

詳細は小倉祇園太鼓ホームページで見ることができます。

※2023年7月12日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

 

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