九州女子大×ギラヴァンツ北九州×豊前市「ジビエカレー」開発【北九州市】

(アイキャッチ画像:九州女子大学栄養学科の学生の皆さん)

九州女子大学×ギラヴァンツ北九州×豊前市の共同プロジェクト「SDGsジビエカレー開発」。⿃獣被害に悩む豊前市の課題解決とともに、ギラヴァンツ北九州の栄養指導に取り組んでいる九州⼥⼦⼤学栄養学科の学⽣の学びの場の創出を兼ねたSDGsプロジェクトです。

同プロジェクトで約1年にわたり開発を進めてきた、豊前市のシカ・イノシシのジビエ肉を活用した「ジビエカレー」がついに完成!

7月12日に九州女子大学で開催された「SDGsジビエカレー開発キックオフイベント」には、カレーを開発した九州女子大学家政学部栄養学科4年の巴ゼミ・山本ゼミの学生をはじめ、豊前市の後藤元秀市長、九州女子大学の奥田俊博学長、ギラヴァンツ北九州の石田真⼀代表取締役社⻑らが出席。カレーの試食会も行われました。

農業の敵 やっかいもののシカ・イノシシがプレミアム食材に

福原学園設置3大学(九州女子大学・九州女子短期大学・九州共立大学)はギラヴァンツ北九州と2021年にパートナーシップを締結。これまで、ギラヴァンツ北九州主催ゲームにおける託児サービス運営や、トップチーム選手に対する栄養指導などを行ってきました。

また、ギラヴァンツ北九州と豊前市はスポーツの振興や地域の活性化などを目的としたフレンドリータウン協定を締結しており、さまざまな取り組みを実施しています。

今回の「ジビエカレー」プロジェクトは、Jリーグ社会連携「シャレン!」の取り組みとして、ギラヴァンツ北九州・九州女子大学・豊前市が共同で取り組んできたものです。

写真左から、豊前市の後藤元秀市長、九州女子大学の奥田俊博学長、ギラヴァンツ北九州の石田真⼀代表取締役社⻑

豊前市では、イノシシとシカによる農作物の被害軽減を目的にジビエ加工所である「豊前ジビエセンター」を設立。捕獲後、30分以内に加工場に運び込み、衛生的に管理された部屋で洗浄・殺菌等の下処理を行っています。1週間ほど吊るして体液を抜き取るなど、丁寧な工程の結果、野生肉特有の臭みが抑えられ、やわらかな肉質の安心・安全な精肉に仕上がっているそうです。

農業の敵である、やっかいものの害獣ではありますが、厳しい環境の中で大人になるまで生き残った強くたくましいジビエは栄養価が高く、大自然由来のプレミアム食材。今回のカレーには、くくりなわで捕獲されたシカ・イノシシの肉を使用していると言います。

豊前市の後藤市長は、「野生獣の良いところは天然のミネラルをたっぷり食べて育っており安全なところ。シカのジャンプ力、イノシシの突進力…この2つはサッカーにはなくてはならない大事な要素なので、ギラヴァンツの選手にもジビエカレーを食べていただき、体力・精神力を養ってほしい」と語りました。

15種類のスパイスを使用 栄養満点ジビエカレー

開発に携わった栄養学科の学生によると、このプロジェクトがスタートしたのは約1年前。先輩から引き継いだプロジェクトで、週に1回ほどの割合でみんなで話し合いながらいろいろなアイデアを出し合い、一つ一つ問題をクリアしながらようやくお披露目の日を迎えることができたと言います。

苦労したことや工夫したことを尋ねると、「本来ゴロゴロした肉を想定して作っていましたが、なかなかうまくいかなかった。形が崩れにくくやわらかくするための方法を探している中で、シカとイノシシを合い挽き肉にして使用することに。お肉の食感も楽しめるよう、合い挽き肉の大きさや比率を試行錯誤した」とのこと。試食を10回ほど繰り返した結果、イノシシ8:シカ2の割合に決まったそうです。

また、ジビエの臭みを消すために、クミンやフェンネル、ショウガなど、15種類のスパイスを使用。「ジビエ肉には独特の臭い、獣臭さみたいなものがどうしてもあるので、それを消すためにいろいろなスパイスを組み合わせて、納得いくものができた」と話してくれました。

さらにジビエカレーにはトマトを入れていることもポイントの一つだそうで、スパイシーさの中にもしっかりトマトの味を感じることができます。「トマトにはスポーツに必要な鉄分やビタミンB群、ナイアシンなどが多く含まれているので、特に成長期の子どもやスポーツをしている人に食べてほしいです」とのこと。

パッケージも、手に取ってもらいやすいような可愛いらしいデザインに。

シカとイノシシのイラストと一緒に、九州女子大学のカレッジマークである梅の花も描かれています。ギラヴァンツ北九州のチームカラーである黄色もいいアクセントカラーになっていますね。

「長い月日をかけて作ってきたので、いろんな人に食べてもらいたい。一からすべての工程に関わって商品開発したのが初めてなので、いますごく達成感を感じています」と学生たちは笑顔を見せてくれました。

ジビエカレーは、7月16日にミクニワールドスタジアム北九州で行われるギラヴァンツ北九州のホームゲームでは800円で販売。また、7月17日からは道の駅「豊前おこしかけ」や「うみてらす豊前」で販売されるほか、豊前市のふるさと納税の返礼品にもなるそう。九州女子大学のオープンキャンパスでも参加者に配布予定とのことです。

※2023年7月14日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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