関門トンネル人道に新スタンプが登場! 新たなデザインは…?

関門トンネル人道入口(門司側)

本州と九州をつなぐ関門海峡の海底には、世界的にも珍しい歩行者用トンネル(以下「人道」)があります(詳しい記事はこちら)。

関門海峡を歩いて渡った記念用として門司側と下関側にそれぞれスタンプが設置されているのですが、9月17日に新しいデザインのスタンプが設置されたとの情報が…!新しいスタンプを押すために、人道を歩いてきました。

人道中央部にある、国内で唯一の海底県境

福岡県と山口県の県境

人道は全長780m。その中央部、海面下58mの位置には、福岡県と山口県の県境があり、珍しい“海底の県境”として知られています。国内で唯一、海底を歩いて県境を越えることができるとあって、国内外から多くの観光客が訪れ、県境をまたいで記念撮影をする姿が見られます。

とはいえ、門司港で育った私にとっては生活の一部のような場所です。なにせ人道を歩いた記憶で一番古いのは、幼稚園の遠足ですから…。そう言いながら、最近は旅行に来た友人を案内する時くらいしか人道を歩いていないため、人道を歩くのは久しぶりです。

今回は門司側からスタートし、スタンプを押しながら下関側まで歩き、また戻ってくる約1.5㎞のコースです。

地上エレベーター入口(門司側)

まず、門司側の地上エレベーター入り口に、カラフルなイルカとバナナのイラストが描かれていることにビックリ。ちなみに下関側にはクジラのイラストが描かれていました。

今年3月に、門司側・下関側それぞれポップなデザインに変更されたとのこと。それ以降、何度も人道前を通過していたはずなのですが、まったく気付いていませんでした。

地上エレベーター入口(下関側)

スタンプ設置場所

記念スタンプ(門司側)

エレベーターで下りた、地下エレベーターホールに記念スタンプは設置されています(門司側および下関側)。スタンプは半月型で、門司港側と下関側のスタンプを接するように押すと、1つのデザインとなります。

今回設置された新しいスタンプのデザインは、地上エレベーターに描かれていたイルカ(門司港側)とクジラ(下関側)のイラストのほか、人気スポットの“県境”も描かれています。

新しいデザインのスタンプだけでなく、従来のデザインのスタンプも引き続き設置されています。従来のデザインは、海底にある人道を歩く人たちと、その頭上を泳ぐ魚や通過する船が描かれたもので、人道と歩行者の特徴的な位置関係を表したものです。

従来のデザインの記念スタンプ

2つのスタンプを上手に並べて押すのは、なかなか難しく、新デザインのものはかろうじてうまく押せたのですが、従来デザインのものは残念ながら微妙にずれてしまいました。どうやったらきれいに押せるのか、コツがあれば知りたいものです。

記念スタンプは、持参したノートなどどんな紙に押しても大丈夫なのですが、オススメはエレベーターホールに設置されている台紙(関門海峡・浪漫マップ)です。この台紙に押して、門司港観光案内所などで見せると、「関門TOPPA!記念証」がもらえます。記念証は、「恋人の聖地バージョン」「勝利の神社バージョン」「恋愛成就手形バージョン」「合格手形バージョン」「健康祈願バージョン」「英語バージョン」「台湾語バージョン」から選べるそうです。

人道は天候に左右されることなく、快適に歩くことができます。楽しくスタンプを集めながら、自分の足で関門海峡を突破してみませんか。通行時間は午前6時から午後10時まで。通行料は、歩行者無料、自転車・原付20円(トンネル内は手で押して歩く)です。

(北九州ノコト・植田詩生)

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