北九州市立大学で「フランキー・ウー アジア国際交流ホール開館記念式典」開催【北九州市小倉南区】
北九州市立大学は3月15日、北方キャンパス(小倉南区北方4-2-1)で「フランキー・ウー アジア国際交流ホール開館記念式典」を開催しました。
「フランキー・ウー アジア国際交流ホール」は、北九州市立大学の国際人材の養成やアジア研究・交流事業の充実のために、香港の実業家であるフランキー・ウー香港アジア太平洋教育文化交流基金主席からの多大な寄付によって整備され、2022年4月に開館。当時はコロナ禍にあったことから、この4月で開館3年目を迎えるにあたりフランキー・ウー氏を招き改めて記念行事を開催し、同氏に縁の深い財界代表者や大学関係者ら60人を超える列席者が集まりました。
フランキー・ウー アジア国際交流ホールは3つのエリアで構成
「フランキー・ウー アジア国際交流ホール」は厚生会館2階に位置し、大きく3つのエリアで整備されています。
1つ目は最大収容98人のガラス張り講演会室の「カンファレンスルーム」。
2つ目は、講師控室や客員研究者のための臨時研究室等で活用可能な「ミーティングルーム」で4部屋あります。
そして、3つ目は、グループワークや飲食等多目的に使用可能な「交流ラウンジ」です。
天井照明の完全LED化や昇降機増設、各室への大型電子黒板機能付きモニターの設置、Wi-Fi環境の整備の他、感染症対策として地元・北九州市の製品で同大学教員が開発段階より関与していたフジコー製の空気清浄機「マスククリーン」も設置されています。
カンファレンスルームは、マイクなど放送設備の他、ブルーレイやUSB、HDMIなどの出力チャンネルに対応。また、テーブル下に電源を配した全面OAフロアを採用しています。
記念式典当日は、海外から研究者らを招き「東アジア地域内の経済連携と直接投資の促進効果」をテーマに、カンファレンスルームの機能を活用して「2024新春特別セミナー」を同時通訳で実施されました。
記念式典と祝宴では、北九大における国際交流の発展を宣言
記念式典は、同大学院修了生でもあるラジオナビゲーターの鶴田弥生氏の司会進行のもと、日本語・中国語の同時通訳で実施。主催者を代表して、柳井雅人学長よりフランキー・ウー氏への寄付に対する感謝と同氏のこれまでの足跡を称え、ホールを国際交流の拠点として利活用していくことを宣言しました。
来賓代表挨拶では、香港特別行政区駐東京首席代表の歐慧心氏、九州日本香港協会会長の石原進氏らが同氏の日中関係における功績や日本政府から2009年度と2020年度の2度にわたり叙勲授与といった輝かしいプロフィールとともに、プライベートでのチャーミングなエピソードが披露され、会場は和やかな雰囲気に。
これらの挨拶を受け、ウー氏からもアジアの玄関口にある大学として、北九大における国際交流のますますの発展を期待する旨の熱いメッセージがありました。
式典の最後には、シンガポール南洋理工大学のHONG LIU副学長を講師に「地域発展をリードするグローバル人材育成」をテーマに特別記念講演が開催されました。
その後、「交流ラウンジ」で開催される祝宴へと移行。ビュッフェ形式の立食パーティで、キャンパス内で懇親会が開催できるモデルケースとしてのお披露目にもなったそうです。
北九大の新たなランドマークとして
「フランキー・ウー アジア国際交流ホール」は2022年のオープン以降、講演会や研修会、留学生との国際交流事業、異文化理解に関する授業やキャリア支援に関する取組など、様々な場面で活用されているといいます。
今回の記念式典を契機に、北九州市立大学の新たなランドマークとして、学内外問わず多くの人々に幅広く利用されることとなりそうです。
※2024年3月22日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)