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各国留学生が北九州で能楽を披露? 交流会で自国紹介も【北九州市八幡東区】

(アイキャッチ画像:能楽発表会の様子)

昨年11月、八幡東生涯学習センター尾倉分館やはた能楽堂で、子どもに能楽を勧める会主催の「第14回子どもと留学生の能楽発表会」と「留学生の交流会」が行われました。

4歳から中学生の日本人の子どもたちや、留学生たちが日頃練習している能楽の成果を発表するイベントです。実際に行って見てきた様子を紹介します。

留学生による自国の文化紹介 クイズの出題など笑い溢れる時間

留学生の皆さんは、ひびきの学研都市の大学や九州共立大学、九州女子大学の学生。週に1度、宝生流のシテ方師範である杉岡敏英先生の下で練習をしており、早い人だと3カ月程で舞台に立つそうです。数ヶ月から、長い人で5年以上も練習を積み重ねており、能に対する知識も豊富です。

交流会では最初に、留学生による自国の紹介。交流会と言うだけあってクイズあり、笑いありの楽しい内容でした。

トップバッターはメキシコからの留学生。サルバドルさん、ラウルさん、マンサノさんによる発表です。

次はベトナムの紹介。オアンさん、ニュンさん、タオさんの女性3人がプレゼンターとして登場しました。


さらに「北九州イスラム文化センター(KICC)」で、若者のリーダー的存在ハディさんのインドネシアのプレゼンテーション。

アルビンさんは、マレーシアのクイズを出題。「『Dey,wo men paktor always makan at kopitiam one.』という文章には、いくつの言語が含まれていますか?」という質問。なんと、上記文章には5つの言語が書かれているとのこと。さすが、多民族国家だと感じます。

最後はドイツ。モニカさんが地元で通っている大学での様子などを発表しました。

様々な国の紹介を見ていると、日本で見かける世界地図は、日本が世界の中心のように表示されていますが、国が違えば世界地図の見方も違うことを改めて感じます。皆さんとても上手な日本語で発表していました。

留学生による能楽発表 5年以上練習を積み重ねている人も

留学生たちの自国の文化紹介の後、いよいよ能楽の発表が始まりました。留学生たちが次々に舞台に上がります。

伝統芸能である能楽を様々な国の人々が練習し発表することは、日本の文化を広めるとてもいい機会ですね。

能装束を身にまとっているのは、中国出身の王正一さん、徐凡珂さん、王薈さん、段詩儒さん、盧嫻さん。そして、エジプト出身のサラさん、インドネシア出身のディニさん、ウクライナ出身のイレーナさん、シリア出身のラジさんです。

シリア ラジさん

現在、能楽を習ってみたい留学生を募集中とのこと。来年の発表会も楽しみです。

今回の発表会の様子など詳細は学研ボランティアの会のFacebookで確認できます。

※2024年1月13日現在の情報です

(ライター・Hanako Sakura)

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