小倉北区城内、北九州市庁舎内にある「展望レストランパティオ」が、8月25日をもって閉店すると聞き、同店を取材してきました。
「展望レストランパティオ」ノコト
「展望レストランパティオ」は北九州市庁舎15階にあるレストラン。
席はソファー席、椅子席あわせて36席、ベビーカーや車椅子での利用も可能です。
本庁舎での営業は今年で15年を迎え、眺めの良い開放感あふれる同店は、市役所職員はもちろん、市民の憩いの場として親しまれてきました。筆者も嬉しいことがあった時、少し落ち込んだ時など、決まって同店を訪れ、元気をもらったり、癒されてきました。
そんな同店の突然の閉店について、店長の日原さんへお話を聞くことができました。
同店は、かつて小倉北区室町にあった老舗百貨店「玉屋」の食品部門が経営するレストランとのこと。この度、食品部門の撤退により、閉店する運びとなったのだそう。
開業から15年 これまでの思い出
開業から15年、現在までを振り返ると様々な思い出が浮かんでくるという日原さん。
「北九州市役所を訪れるたくさんのお客様をおもてなししてきたこと」「会議や懇話会などの大切な場面でお弁当を提供したこと」「空港企画課とのコラボレーションで『名古屋みそカツ定食』『静岡富士宮やきそば定食』を提供したこと」「地産地消として北九州市の農産物を活用したメニューづくりのため、旦過市場へ食材探しに出かけたこと」…。
お話を聞き、日原さんたちスタッフが、北九州市のニーズに応えつつ、利用者に喜ばれるお店づくりに取り組んできたことが伝わって、このままずっとここにあって欲しいという思いが込みあげました（こぼれ話：展望レストランからの眺望はどの季節でも素敵なのですが、桜の季節は格別に美しいそう）。
店長おすすめメニュー
同店のメニューは人気の日替わりランチの他、約15のランチメニューがあります。
店長の日原さんおすすめは、ふわふわ卵のオムライスにエビフライ、サラダ、スープ、コーヒーがセットになった「海老オムライス」。筆者も大好きなメニューです。
同じく人気なのは「チキン南蛮」、こちらもサラダ、スープ、コーヒーが付いています。
また、限定メニューとして7・8月の特別メニュー「デミチーズハンバーグ」があります。サラダ、スープ、かき氷（好みのドリンクに変更可）付き。
夏季限定のかき氷付きメニュー、毎年楽しみにしていました。
お店から『お客様へメッセージ』
今回、取材するにあたり、同店を代表して日原さんから、メッセージを言付かりました。
「お客様に喜んでいただけるように、また、お客様をできるだけお待たせしないよう、料理をスムーズに提供するよう心がけてきました。閉店のお知らせを公表後、多くのお客様から名残惜しむ声をかけていただき、当店が皆様から親しまれていた店だった事を改めて実感じています。残り少ない営業日数ではありますが、より多くのお客様にご来店いただけますと幸いです。15年間、誠に有難うございました」。
眺望のよい店内、こんな素敵な環境で料理を作ることができ、幸せな日々だったと、これまでのことを振り返りながら語る日原さんの表情は穏やかで、どことなく誇らしさを感じました。閉店後は本庁舎の地下1階にある「玉屋食堂市庁舎内食堂」で腕をふるう予定とのこと、日原さんの料理がこれからも訪れる人々をほっと癒してくれることを願います。
■住所／北九州市小倉北区城内１－１（北九州市庁舎15階）
■営業時間／9:30～17:00（オーダーストップ16:30）
■定休日／土日・祝日
■駐車場／近隣に有料駐車場あり
※2023年8月9日現在の情報です
（ライター・kohalu.7）
