
【北九州の企業グループが挑む】阿蘇の山間に育つキャベツの秘密とは? <NCTファームネット>PR
(アイキャッチ画像:NCTファームネットの自社農場)
熊本県阿蘇市波野地区、標高900メートルの澄んだ空気と清らかな水に恵まれた山間地に、見渡す限りのキャベツ畑があります。
遠くに阿蘇五岳を望むこの地で、NCTファームネット株式会社が約2年前からキャベツの大規模栽培をスタート。今回は、その生産の舞台裏を取材しました。
壮大なスケール!波野のキャベツ畑は50ヘクタール超え
NCTファームネット(株)の柳橋社長とNCTファームネット農場 管理責任者の笹原さんに案内された広大な畑。
自社農場の総面積はなんと約50ヘクタールで、大小の畑を合わせると150枚以上の畑があるそうです。しかも、その規模は日々拡大中といいます。
1ヘクタールあたり、およそ4万2000株ものキャベツが育ち、1株が約2kgに成長した場合は80トンの収穫量。そのスケール感に圧倒されます。
では、どのように栽培されているのでしょうか。
キャベツは約3ヶ月で収穫できるまで成長するといいます。また、適切なサイズで収穫するために、こちらの自社農場ではその栽培の工夫と生産者の苦労が随所に見られます。
生育のカギは「畝間」にあり!キャベツを大きく育てる工夫
一般的なキャベツの畝(うね)のサイズは60センチで、左右の畝間(うねま)の幅や向きを調整することで、日照や温度のコントロールが可能にします。
畝間は水はけ・通気性を良くし、根張りをサポートする重要な役割を果たしています。この調整にも日々の試行錯誤が行われているそうです。
雑草との戦い!除草作業の工夫
豊富な栄養を含んだ畑では、畝間を広げることで雑草も増えてしまいます。
これには定期的な除草が不可欠で、この広大な畑を、週1回のペースで丁寧にメンテナンスしているそうです。
虫や動物たちが天敵に!?自然との共存
モンシロチョウの幼虫や、イノシシ・シカなどによる被害を防ぐため、パトロールも欠かせません。美しい自然の裏に、たゆまぬ努力があります。
最近では、ヒヨドリの大群も押し寄せるなど、思わぬ外敵が現れたそうです。
収穫後の畑も大切に!土を耕す巨大トラクター
収穫後はトラクターで土壌を整え、次の栽培に備えます。
アタッチメントを使い分けることで、効率よく作業が行われています。
取材時のトラクターは大きなものでしたが、これまではサイズの小さなトラクターで、今の2倍以上の時間と労力をかけて耕していたそうです。
苗から手間暇かけて育てる!こだわりの育苗
苗場では、1つのハウスに約1万2000株の苗を種から育成。
セルトレイの穴に手作業で種を播き、大切に育てられています。
ここでは、複数のキャベツの品種があり、レッドキャベツなども含まれます。
作付けの際には、自動化と手作業を併用し、苗を傷つけない工夫もされています。
キャベツは業務用として食卓へ!
実は、この農場で栽培されたキャベツは、主に業務用として加工場へ出荷されます。その後、カット野菜や餃子、お好み焼きの具材などに使用され、消費者の口に入ることになります。
そのため、一定の“品質”と“数量”、“安全”を維持することが必要不可欠です。
継続して作り続けることが使命! NCTファームネット農場 管理責任者・笹原さん
農場管理責任者の笹原さんは「一定の品質と量を安全に届けることが私たちの役目です。自然が相手なので難しさもあります。作付けの時期をずらして理想サイズを目指しますが、雨の量でも状態が変わりますし、雑草や天敵もいます」と栽培の難しさを語ります。
また「サイズも大きければよいわけではなく、人を介した作業も入ることから1.8~2キロほどの適切な大きさに育てる必要があります。一度、5キロほどの大きなキャベツができたこともありますよ」と笑顔で話してくれました。
信頼と安心!そして大きな目標を NCTファームネット(株) 柳橋社長
柳橋社長は「ここで生産しているキャベツは、すでにGAP認証(Good Agricultural Practice)を取得しています。これは、食品の安全性、環境の保全、労働の安全、人権の尊重、農場経営の適正管理という5つの基準をすべて満たす必要がある認証です。
近年ではこのGAP認証の重要性が高まっており、加工業者への納入条件として求められるケースも増えています。また、GAPは消費者の安心を支えるだけでなく、生産者の安全や権利を守る制度でもあります」と農業をを取り巻く環境を教えてくれます。
そして「今後もこの“安全で高品質なキャベツづくり”を継続しながら、安定した供給体制を築き、最終的には“キャベツ出荷量日本一”を目指しています!」と熱く語ります。
最後に「農業は、やはり日々変化しています。そのため、昨年うまくいった方法が、今年も同じように通用するとは限りません。常に状況に合わせて工夫と改善を重ね“日々更新”の積み重ねが大切です」と話してくれました。
NCTファームネットが目指す<地域農業の未来>と<SDGs>
近年、農業を取り巻く環境は大きく変化しており、特に路地野菜農家の減少は深刻化しています。そうした中で、NCTファームネット(株)では、地域農業の持続と発展のための、雇用の創出や遊休農地の有効活用といった課題へも取り組んでいます。
これらの取り組みを継続的に行うことは、持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも重要であり、農業が地域社会と共に歩むための基盤となります。
新ケミカル商事株式会社グループのNCTファームネット(株)では、長野県においてGAP認証取得のサポート事業も展開しており、安全で持続可能な農業の推進に取り組んでいます。
詳しくは新ケミカル商事株式会社 アグリセグメント事業から見ることができます。
(提供:新ケミカル商事株式会社)