
門司港名物<ちゃんら~>で街を元気に! 復活12年の「二代目 清美食堂」に行ってみた【北九州市門司区】
(アイキャッチ画像:「二代目 清美食堂」の「ちゃんら~」)
門司港駅から徒歩約10分。門司港茶寮・別館や出光美術館があるレトロな街並みの中、レンタサイクルターミナル<JOYiNT門司港レトロ>の向かいに「二代目 清美食堂」があります。
看板メニューは、門司港生まれの「ちゃんら~」。復活から12年を迎えた今も地域に愛され続ける同店に1月、知人と行ってみました。

母の想いを継いだ「二代目 清美食堂」
今回、「二代目 清美食堂」の責任者である安部範子さん(以下、範子さん)と、オーナーで「北九州観光大使」も務める“芋洗坂係長”こと小浦一優さん(以下、一優さん)の姉弟お二人に話を聞きました。
母が40年にわたって切り盛りした店「清美食堂」
「二代目 清美食堂」の名前の由来は、範子さんと一優さんの母である小浦清美さんが切り盛りしていた小さな店「清美食堂」からきています。
範子さんは、「両親は熊本県天草の出身。門司港へと移り住み、清美食堂を開店したのが、昭和34年(1959年)のことです。最盛期にはお客が店に入りきれず、店の奥の自宅の居間まで使っていました」と、当時の様子を話してくれます。
当時の清美食堂開業日の様子 店主の清美さん/写真提供:二代目 清美食堂開店から40年が経った平成11年(1999年)には、清美さんが高齢になったこともあり、地域の人たちに惜しまれる中、店を閉めたそうです。
この頃、範子さんは子育てに奮闘中、一優さんは上京して芸能活動の真っ最中でした。
閉店から10年 姉弟による復活の道!
閉店して10年ほど経ったある時、一優さんは“芋洗坂係長”として「清美食堂のちゃんら~1日限定復活」というイベントを栄町銀天街で開催。その際、テレビの取材に対し、「地元の方々に愛された清美食堂を復活させ、門司港への恩返しに繋げたい」と語ります。
そして、その思いが姉の範子さんも同じであったことから、2人は店の復活を目指して動き始めます。
お店を復活させる場所は、元々あった場がよいのか別の場所がよいのか相談を重ね、ようやく現在の場所を見つけたそうです。
芋洗坂係長が迎えるのぼりが目印こうして、食堂の閉店から15年経った平成26年(2014年)に、「二代目 清美食堂」はオープンしました。母のお店の名前を残しながら“二代目”とした店名がユニークです。
店内は昭和の雰囲気 あちらこちらに“芋洗坂係長”
店内に一歩入ると、なんだか昭和にタイムスリップしたような空間に包まれます。

門司港は、映画やドラマなどのロケ地として多く利用されることから、店内の壁には所狭しと著名人のサインが飾られています。
また、メニュー札や至るところのポップ、イラストにも芋洗坂係長が登場。特徴ある丸みを帯びた優しい自筆の文字が、一優さんの性格を表しているようで癒されます。
「芋洗坂係長」による歓迎同店が人気な理由には、料理の美味しさや居心地の良さに加え、エンターテインメント界に身を置く芋洗坂係長の存在にもあると感じました。
門司港名物「ちゃんら~」を紹介するオリジナルポスター看板メニューは門司港生まれの「ちゃんら~」
門司港で生まれたとされる「ちゃんら~」は、昭和中期頃から庶民に親しまれていたようです。「ちゃんら~」で育ったという地元の人も多く、門司港文化として浸透しています。
また、名前は「ちゃんぽんのような、ラーメンのような」というところから由来しているといいます。
同店の「ちゃんら~」(700円)を実際に食べてみると、いりこの和風だしスープにちゃんぽん麺、味は優しい味わいで、後味がすっきりとしたうどんに近い印象。どこか懐かしさを感じ、門司港レトロ地域にもマッチしています。

そこに、テーブルに置かれた手作りの「刻みゆず胡椒」で味変もしてみました。
容器のふたを開けると、フレッシュなゆず胡椒の良い香りがします。「ちゃんら~」の旨味がさらに引き立ち、相性抜群でした。

見た目はボリュームがありましたが、筆者はスープを飲み干し完食。人気ナンバーワンの看板メニューに納得でした。
基本の「ちゃんら〜」のほかにも、夏季限定の「冷やしちゃんら〜」や冬季限定の「あんかけちゃんら〜」があり、季節を問わず楽しめるように工夫されていました。

また、「ちゃんら〜」以外では「焼きめし」も人気なのだとか。「焼きめしセット」(1050円)という、お得なメニューもありました。
