九州鉄道記念館に展示 戦前の機械式「気動車」が国の重要文化財指定へ
「九州鉄道記念館」(北九州市門司区清滝2-3-29)で開館当時から展示されている「キハ四二〇五五号気動車」(キハ〇七形四一号気動車)が、国の文化審議会において、重要文化財(美術工芸品)に指定をすべきとの答申を受け、重要文化財に指定される運びとなりました。
九州に存在する鉄道車両としては初めて。また、「気動車」としては日本で初めての指定となります。
1937年製造、2003年から九州鉄道記念館で保存
「気動車」はエンジンを搭載した列車の車両のことで、運転に必要な動力源として内燃機関を搭載して自走する鉄道車両です。
九州鉄道記念館で展示されている車両は、1937(昭和12)年に製造され、車両番号はその後、変更されました。1969(昭和44)年に引退、2003(平成15)年からは展示車両として九州鉄道記念館で保存されています。
戦前の代表的な機械式(クラッチで変速する方式)気動車で、連結運転の時は双方の運転士が合図しながら走っていました。中央2枚が大きい6枚窓と大きな曲面を描く独特の前面も特徴です。
九州鉄道記念館とは
明治時代建築の赤レンガ造りの建物が目を引く「九州鉄道記念館」。ファン必見の本格操縦体験など鉄道の歴史と遊びが詰まった記念館です。明治時代に九州で製作された木造客車の展示やC59型、9600型など懐かしい車両も多数展示されています。
※2021年10月19日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)