色とりどりのひな人形が美しい「木屋瀬宿 長崎街道ひなまつり」へ行ってみた【北九州市八幡西区】
北九州市八幡西区の長崎街道沿いにある文化施設4館連携のひなまつりイベント「木屋瀬宿 長崎街道ひなまつり」が開催中です。
会場となる4施設「長崎街道木屋瀬宿記念館」「旧高崎家住宅(伊馬春部生家)」「江戸あかりの民藝館」「立場茶屋銀杏屋」では、江戸時代から受け継がれてきたひな人形や時代の異なるひな人形、手作りの大きなおひなさま等が展示されています。
江戸時代に小倉〜長崎間を結ぶ長崎街道として栄えた宿場町『木屋瀬』は今も面影あふれる町並みが数多く残っています。「木屋瀬宿 長崎街道ひなまつり」へ行ってきたので、その様子を紹介します。
豪華絢爛ひな人形がお出迎え「旧高崎家住宅(伊馬春部生家)」
「旧高崎家住宅(伊馬春部生家)」横にある駐車場に車を止めさっそく中にはいると、七段飾りのひな人形がずらっと横一列に並べられお出迎えしてくれました。
色とりどりのひな人形はまさに圧巻!きらびやかで、思わず「わあ!」とため息がでるほどの美しさです。
時代の異なるひな人形を見比べてみたり、細部まで作り込まれた精巧さに大人が感心している一方、子どもたちは人形の顔や小物をひとつずつ凝視し大変興味深そうに見学していました。
大きなおひな様に目を奪われる「立場茶屋銀杏屋」
続いて「旧高崎家住宅(伊馬春部生家)」から少しはなれた場所にある「立場茶屋銀杏屋」へ。ここは長崎街道の黒崎宿と木屋瀬宿のあいだに設けられた休憩所です。
「お殿様に見せるためにこの道は象が歩いたんだよ」とスタッフの人から説明がありました。歴史資料(絵図)を見ながら想像し、小さな子どもも関心をもって歴史にふれる体験になりました。
古い屋敷の中に入ると、ひなまつり特有のきらびやかな雰囲気に心を奪われます。おひなさまとたくさんのさげもんが大集結し毎年たくさんの人を楽しませています。
コロナ禍以降、展示数は減ってしまったようですが、立派なひな人形がきれいに並べられた様子は圧巻です。
また、等身大ほどのひな人形は存在感たっぷりでした。大人やほとんどの子どもは楽しんで観賞していましたが、並んで撮影するのを拒否するほど小さな子どもには近寄り難く怖かったようです。
江戸時代の夜明かりが体験できる「江戸あかりの民藝館」
「江戸あかりの民藝館」は、館長の佐藤信一さんが収集した江戸時代の“明かり”に関する資料館です。
室内は薄暗く、しばらくして目が慣れてきても現代の私たちの感覚からは暗いと感じる明るさでした。自然とロウソクやストーブの炎の明るさ、暖かさを求めて小さく集まる子供たち。私も素朴な明かりに安らぎを感じました。
帰宅後、施設ホームページにて知ったのですが、素敵な解説員さんの話が聞けるようです。
ひなまつり期間中は、実物の道具を作る職人たちが製作した、江戸時代の大名家や武家由来のひな道具が展示されています。
「木屋瀬宿 長崎街道ひなまつり」開催期間
「長崎街道木屋瀬宿記念館」にも足を運んだのですが、子どもがぐずってしまい、残念ながら施設の中にまで入ることはできませんでした。今回は4施設すべてを巡ることはできませんでしたが、次回はすべて足を運び、それぞれのひな人形・ひな飾りを見比べてみたいものです。
「長崎街道木屋瀬宿記念館」「旧高崎家住宅(伊馬春部生家)」「江戸あかりの民藝館」の開催期間は3月26日まで、「立場茶屋銀杏屋」の開催期間は3月12日までとなっています。4つの施設周辺には無料駐車場があるため、遠方からもアクセスしやすい立地です。
イベントの詳細は「長崎街道木屋瀬宿記念館」ホームページで見ることができます。
※2023年2月28日現在の情報です
(ライター・ぱーる)