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小倉昭和館で「講談」イベント 染谷将太主演の日中合作映画『空海』も上映

(アイキャッチ画像:小倉昭和館)

11月27日(土)午後1時~午後4時30分、「東アジア文化都市北九州2020▶21」パートナーシップ事業として、イベント「講談・映画にみるアジアの絆(金印〜遣唐使〜そして未来へ)」が小倉昭和館で開催されます。

講談師・神田紅さんによる講談「柳原白蓮」、紅さんの講談教室「福岡紅塾」の塾生によるリレー講談「金印物語」、映画「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」上映と、内容盛りだくさん。日本の伝統話芸・講談と東アジアの歴史を楽しむことができるイベントです。

「講談」とは

「講談」とは張り扇や釈台などの小道具を使いながら、独特の調子で臨場感たっぷりに物語を読む伝統話芸。歴史は古く、奈良や平安の頃にはその原型が見られるといいます。

「落語」が登場人物に演者がなりきり、会話によって成り立つ芸であるのに対し、講談師が語り部として物語を進める「講談」。講談師は一見まくし立てるかのようにネタを語りますが、この講談独特のテンポとリズムが物語の世界へと観客を引き込み、どんな荒唐無稽な話でも嘘偽りのない本当の出来事のように思わせてくれます。

神田紅さんによる講談「柳原白蓮」

今回出演する神田紅さんは福岡県出身。早稲田大学商学部中退後、文学座付属演劇研究所を経て女優の道を歩き始めましたが、昭和54年、講談師・二代目神田山陽の語り口と講談の魅力性にとりつかれ、門下生となり、「神田紅」を名乗るようになりました。平成元年には真打昇進。「芝居講談」という新しいジャンルを開拓し、明るく楽しく分かりやすい芸風で、個店から現代ものまで幅広い作品を得意としています。

そんな紅さんが今回選んだ講談ネタは「柳原白蓮」。華族に生まれ、筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門の妻となり、九州にやって来た白蓮。やがて「筑紫の女王」と呼ばれる歌人となりますが、7歳年下の宮崎龍介との運命の出会いを果たします。大正の世に「恋に生きた女性」の劇的な人生。白蓮、伝右衛門、龍介、魂のつながり、北九州との知られざる深い縁も明らかになります。

紅塾生4人がリレー形式で披露 講談「金印物語」

リレー講談「金印物語」を披露するのは、「福岡紅塾」の塾生たち。“歴史と国際交流のシンボル国宝・金印を大事にし、その啓発や普及を目指す”という目的で、2013年に誕生。現在30人以上が在籍しています。福岡市・北九州市の小中学校を訪問し、講談「金印物語」を語り、金印のレプリカを贈呈する活動を25年以上にわたって続けているそうです。

今回は4人のメンバー(金印亭紅梅・金印亭紅太郎・金印亭紅太夫・金印亭恵紅)がリレー形式で、西暦57年に後漢(中国)の皇帝から贈られた日本最古の外国との交流の証である「金印」発見の謎に迫ります。

日中合作・歴史ファンタジーミステリー 映画「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」

イベントの最後に上映されるのは、映画「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」。

「陰陽師」シリーズでも知られる夢枕獏の著書『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を原作に、中国の名匠・チェン・カイコーのもとに日中の豪華俳優陣が集い、映画化。“空海”の若かりし頃を描く日中合作・歴史ファンタジーミステリーです。主役の空海を染谷将太が務めています。

イベントの前売り券は小倉昭和館窓口で購入できるほか、メールでの予約を受け付けているとのことです。詳細は小倉昭和館ホームページで確認できます。

■日時/11月27日(土)午後1時~午後4時30分
■会場/小倉昭和館(北九州市小倉北区魚町4-2-9)
■料金/2500円

※2021年11月16日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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