「小倉城」約400年の歴史を学べる体験型観光スポット【北九州市小倉北区】

(アイキャッチ画像:小倉城)

北九州市のシンボルでもある「小倉城」。平成31(2019)年には天守閣がリニューアルし、令和4(2022)年には「小倉城武将隊」が結成するなど、国内外の観光客はもちろん地元の人でも楽しめる見どころが満載です。

今回は進化し続ける「小倉城」について紹介します。

小倉城の歴史とは

小倉城の歴史は、戦国時代に中国地方の毛利氏が現在の地に城を築いたことから始まります。関ヶ原の合戦後に領主として入った戦国大名の細川忠興の手により、慶長7(1602)年に築城。天守閣は火災により消失していましたが、市民の熱望によって昭和34(1959)年に再建しました。

全国でも珍しい「唐造り」と呼ばれる建築様式が用いられ、4階と5階の間に屋根のひさしがなく、5階が4階より大きくなっているのが特徴。城の石垣は現在も築城当時のままで、切り石を使わず自然の石を積み上げる「野面積み」という技法によるものです。

体験型観光スポットに生まれ変わった5階建の天守閣

平成31(2019)年に、展示内容と内装を約30年ぶりにリニューアル。「小倉400年の動乱絵巻〜小倉の《コト・ヒト・モノ》を扱う、 エンターテイメント・城ミュージアム」をコンセプトに、「体験型観光スポット」として生まれ変わりました。

天守閣は5階建。エレベーターも新たに設置されたので、より多くの人が楽しめるようになりました。

1階のシアターでは小倉城400年の歴史を約10分に凝縮した映像を見ることができます。ナレーションは北九州市アンバサダーである俳優・草刈正雄さん。ドラマチックな映像を高画質・大迫力の大画面シアターで子どもから大人まで楽しめます。

2階では小倉藩を治めた細川家、小笠原家の歴史など活躍した人物について学ぶことができます。小倉城を築いた武将である同時に、千利休の高弟で「利休七哲」のひとりとして茶の湯に精通していた細川忠興ら、小倉藩主であった人物はもちろん、彼らの周りで活躍していた人物にもスポットを当てて紹介。創建当時の天守閣を再現した模型なども展示しており、視覚的にも楽しく歴史を勉強できます。

3階では関門海峡にある巌流島の戦いで有名な「宮本武蔵と佐々木小次郎」について、その生涯を知ることができます。佐々木小次郎の愛刀を再現した真剣や、宮本武蔵の木刀などを展示。また、頭上から切りかかってくる宮本武蔵のリアルフィギュアと一緒に写真を撮れる「巌流島フォトスポット」もあるので、佐々木小次郎になりきって記念撮影ができますよ。

4階は企画展や市民の作品展などが開催できる展示空間。概ね1ヶ月ごとに展示内容が変わるそうなので、行くたびに違った展示を楽しめますね。

5階の展望スペースでは小倉の街を一望することができます。夜間に入城しお酒を楽しむことができる「ナイトキャッスル」や、「小倉武将隊」の演舞などさまざまなイベントも開催中。

詳細は、「小倉城」ホームページで確認できます。

■住所/北九州市小倉北区城内2-1
■アクセス/JR小倉駅から徒歩約15分、JR西小倉駅から徒歩約10分、北九州都市高速大手町ランプから車で約2分、勝山公園ランプから車で約2分
■営業時間/9:00〜20:00(4月〜10月)9:00〜19:00(11月〜3月)
■休館日/年中無休
■料金/一般350円、中高生200円、小学生100円
■備考/勝山公園駐車場 最初の1時間200円、以降20分毎100円、18:00〜翌8:00最大料金800円(営業時間24時間)

※2023年9月30日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

関連記事一覧