創業1984年、小倉南区にある老舗コーヒー店「カナディアン珈琲」。小倉城天守閣で開催しているキャッスルカフェに出店中と聞き、3月上旬に取材してきました。
Castle cafe（キャッスルカフェ）とは？
キャッスルカフェは小倉城最上階の天守閣にできた常設バーを利用したカフェのことで、今年1月13日よりスタートしたのだそう。天守閣で本格的なコーヒーを楽しめる機会は、全国を探してみてもなかなかないのではないでしょうか。
北九州市内の人気カフェ店とのコラボレーションも魅力の1つで、地元の有名店さんが日替わりで出店しています。
受付を通りエレベーターで1階から直接キャッスルカフェのある5階に行くことができます。エレベーターに乗った瞬間、ほのかにコーヒーのかぐわしい香りがして、一気に期待が高まりました。
エレベーターを出るとすぐ、素敵な生け花が出迎えてくれます。小倉の街を360度見渡すことができる一面ガラス張りの展望スペースに馴染むようにあるキャッスルカフェ。
座席はカウンター6席、4人掛けテーブル席が2つ、2人掛けテーブル席が3つあり、ゆっくりと座ってくつろぐのも良し。コーヒーを片手にぐるりと1周しながら、眼下に広がる景色を楽しむのも良し。
取材中もたくさんの方々が天守閣から見える景色を楽しんでいる様子が伺えました。
スペシャルティコーヒー「季節限定 ブラジル・さくら・ブルボン」も
取材日は、キャッスルカフェに合わせてカナディアン珈琲3代目店主の芦刈淳也さんが厳選したスペシャルティーコーヒー「インドネシア ガヨ ナチュラル アウリア」、「コロンビア エキゾチック ハニー オレンジ」、「ブラジル・さくら・ブルボン」の3種類を提供。コーヒーの知識が乏しい筆者は、芦刈さんにコーヒー豆の特徴を教えていただきました。
カナディアン珈琲では、豆の焙煎も一から手作業でおこなっていて、この日は挽きたての香りも体感させていただきました。豆には産地や発酵の工程、フレーバー、作り手によって様々な種類、名前があることなどを丁寧に教えてもらうとコーヒーの世界の深さを感じます。
中でも季節限定で、遠いブラジルから今の時期だけとれるブルボン種の「さくら」に心惹かれ、ハンドドリップで淹れていただきました。
この「ブラジル・さくら・ブルボン」は、常連さんが毎年楽しみにされているようで、今年はここキャッスルカフェが初お披露目なのだそう。コーヒーだけど、コーヒーではないような、すっきりとしていて初心者にはとても飲みやすかったです。芦刈さん曰く「雑味がなく、クリアで飲みやすいコーヒー」とのことでした。
魅惑のカフェスイーツも
コーヒーの美味しさもさることながら、3代目カナディアン珈琲の魅力はなんといってもスイーツ。実店舗でも人気のかためプリンはもちろん、チーズテリーヌやショコラテリーヌも絶品！ 常連さんが足しげく通う理由が腑に落ちました。
キャッスルカフェが繋ぐ縁
取材中、Instagramで同店の出店を知って訪れたという女性が来店していたので話を聞いてみました。
「この春、北九州を離れるので一度カナディアン珈琲さんのコーヒーを飲んでみたくてやって来ました。市内に住んでいても小倉南区まで行く機会があまりなかったので、今日は来れてよかった」と嬉しそうに芦刈さんと話をしていたことが印象的です。
キャッスルカフェへの出店は今回が3度目という芦刈さん。実店舗では出会えないような方々に出逢えるのもこの場所の魅力といいます。海外からのお客さんもいて最初は戸惑ったそうですが、今では奥様お手製の3カ国語のメニュー表が心強くサポートしてくれているのだとか。
3代目カナディアン珈琲のこれからノコト
「今回ご縁をいただいてキャッスルカフェへ出店することになり、実店舗とは少し趣向を変えてスペシャルなコーヒーを提供したり、実店舗でもこれまで以上に美味しいカフェメニューを提供したりしていきたい」と芦刈さん。
次のキャッスルカフェへの出店は3月29日から4月7日の予定とのこと。同時期に開催予定の「小倉城 桜まつり」にあわせた、新作メニューも考案中なのだそう。満開の桜を愛でながら、美味しいスイーツとコーヒーをいただく…。想像するだけでも幸せな気持ちが広がりますね。
詳細はキャッスルカフェのウェブページで確認できます。
【キャッスルカフェ情報】
■営業時間／10:00～17:00
小倉城への入場料：一般350円、中高生200円、小学生100円が必要
【カナディアン珈琲店舗情報】
■住所／小倉南区守恒本町2-4-12
■営業時間／11:00～16:00（L.o：15:00）／18:00～22:00（L.o21:00）
■店休日／月・第3日曜日
※2024年3月16日現在の情報です
（ライター・kohalu.7）
