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北九州市立高等学校で金融リテラシーの出張授業 銀行員が母校でリアルな体験を語る【北九州市八幡西区】

(アイキャッチ画像は金融リテラシーの出張授業の様子)

北九州市立高等学校で7月10日、三井住友信託銀行北九州支店による金融リテラシーの出張授業が実施されました。

「お金のトラブル回避術」をテーマに、高校1年生80名の生徒が授業に参加。北九州ノコト編集部ではその様子を取材してきました。

母校の後輩に語るお金のリアル体験

「皆さんこんにちは。私は、北九州市立高等学校の卒業生です」と挨拶するのは、三井住友信託銀行北九州支店の佐藤風花さん。この日は母校の後輩に向けて金融リテラシーの出張授業を行いました。

なぜ高校生の時から、お金のトラブルを学ぶ必要があるのか?

高校生から金融リテラシーを身につけるべき理由について、佐藤さんは「私の時代は20歳で成年だったのですが、今は18歳で成年になります」と、2022年4月の民法改正が背景にあると説明。これは単に年齢が引き下げられただけでなく、制度も変わったのだといいます。

「簡単に言うと、保護者の同意を得なくても契約ができるようになります。例えば、携帯電話の契約、一人暮らしの部屋の契約、クレジットカードの契約などです」と具体例を挙げ、自分の意思でさまざまな契約ができることは楽しい反面、それに伴って注意すべきことがあると説明しました。

「私にもよく某ショッピングサイトを語ったショートメールが届きます」と実際の事例を挙げる佐藤さん。以前は偽のメールであると分かる内容だったのですが、現在は巧妙になっているといいます。そして、個人情報が詐取されてしまうと、違法取引や不正利用をされる恐れがあります。

被害に遭わないためには、送られてきたURLを安易にクリックしない、パスワードは使い回ししない、異なるログインがあった場合に通知があるように設定しておくと良いそうです。

インターネット取引は便利だけれども

インターネット取引におけるトラブルについても説明がありました。

新品・未使用を購入したつもりが、届いたものが汚れていた、返品できなかったといった事例を紹介。これらを防ぐには、写真を鵜呑みにしない、優れたサービスを利用する、利用規約やルールを守ることが大事だといいます。

もしトラブルにあったら、身近な人に相談するのが良いですが、相談しにくい場合は消費者ホットラインなどに電話すると対応してくれるとアドバイス。「実は私も詐欺に遭いそうになりました。その時ホットラインに電話したら親身に対応してくれました」と佐藤さんは自身の体験をリアルに語りました。

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