
北九州市・早田ひな選手の原点 「石田卓球クラブ」の育成力と選手を支える人々PR
(アイキャッチ画像:北九州市秋季卓球大会の様子)
北九州市立総合体育館で9月28日、「令和7年度第5回ファイテン杯 秋季卓球大会」が開催されました。多くの選手が参加したトーナメント戦では、各試合で白熱したラリーが続き、選手たちの真剣な姿が会場を熱気で包みました。
今回は大会に出場した石田卓球クラブの選手、選手を支える家族・コーチの指導力・企業の想いを紹介します。
家族の支えが力に!笑顔と真剣さが交わるコート
当日は、大会が始まると同時に、体育館にはボールの弾く音と、選手たちの熱のこもった声が響き渡りました。
石田卓球クラブの神田玲さんと佐々木秀太さんも、それぞれの目標に向かって全力でプレーしていました。
家族の想いと共に成長する/神田玲さん(中学1年)
家族が卓球をしていたことから、6歳の頃から卓球を始めた神田玲さん。今年4月からはクラブの寮で生活を始め、自立心を育みながら日々練習に励んでいます。
コートでは時に笑顔になり、楽しそうに試合をする姿が印象的です。
神田さんの家族は、これまで栄養バランスを考えた食事や健康面をサポート。離れて暮らす今は、毎週欠かさず手書きのハガキを送り、神田さんを励ましているそうです。
家族は「卓球を通して、コツコツ努力する姿勢が身につきました。技術だけでなく、人として大切なことを学んでほしいです」と語ります。
寮生活で自分の身の回りことをする神田さんは「離れて暮らしたことで、家族にたくさんのことを支えてもらっていたことに気づきました。今ではとても感謝しています」と笑顔で話してくれました。
また、同じく寮生活を共にする藤田唯花さんと組むダブルスでは「自分が打ったボールが自分に返ってこないからこそ、相手を思いやる気持ちが大切。相手を思いやり、サインで気持ちを伝えることが大切なんです」と語る神田さん。

家族の想いに応えるように、神田さんは卓球を通して、技術と共に“思いやる心”を育てていました。また、今大会で神田さんは女子団体A級で優勝を果たしています。
家族の声援を力に変えて/佐々木秀太さん(中学2年)
サッカーから卓球へ転向した佐々木秀太さんは、「努力が成果に結びつく感覚がある」といいます。試合中は普段のシャイな様子から一変、冷静な戦略とパワフルなサーブで相手を攻め、持ち前の長いリーチを活かしたプレーが光ります。
勝負どころでは冷静に相手の弱点を突いていく佐々木さんは「最初に相手の弱点を見つけることが先決。そこから試合の戦略を立てるんです」と教えてくれます。
お母さんは日頃の送迎やスケジュール調整をしながら佐々木さんをサポートしています。コートを真剣に見守りながら、得点のたびに拍手と声援を送り続けます。
「卓球を始めてから、何事にも前向きに取り組むようになりました。宿題も限られた時間で計画的にやろうとします。勝っても負けても、試合を通して子どもからエネルギーをもらっています」とお母さんは笑顔で話します。
また佐々木さんも「母の応援があると安心してプレーできます」と語ります。
コートで戦うのは一人でも、家族の支えが確かにありました。そして、佐々木さんは今大会で男子個人中学で3位となりました。
自主性を育む「人を育てる卓球」/コーチ 原田卓哉さん
石田卓球クラブは、卓球を通して選手たちが技術を磨くだけでなく、人間力を育み成長をする場。原田卓哉コーチは、選手の自主性を尊重し、自発的に行動する声掛けを大切に行っています。
原田コーチは「前向きな声かけで選手の集中力を引き出し、選手が自ら戦略を立てて戦えるような環境を作ることが大事です。選手が自発的に戦術や技術に質問してくる瞬間や、自主練習に取り組む姿を見たとき、選手たちの成長を感じます」と語ります。
その声掛けも、タイミングや言葉を選び、コツコツと時間と数を重ねた結果。さらに、「一人一人の目標も、モチベーションも、レベルも違います。将来、僕の元を離れても選手たちが自ら求めていける選手になってほしいです」と選手たちへの想いも話してくれました。
その言葉どおり、試合では選手たちが冷静に戦略を立て、苦しい場面でも自ら立て直す姿が印象的でした。まさに“人を育てる卓球”の精神が息づいています。
企業の支援と地域への想い/新ケミカル商事株式会社
大会当日、石田卓球クラブを支援する新ケミカル商事株式会社(北九州市小倉北区)からも応援が駆けつけました。
同社は、SDGsの取り組みテーマ「子供たちの化学物質起因によるアレルギー撲滅」を掲げ、環境にやさしく、子どもたちの健康に配慮した原材料の取り扱いや産業廃棄物の再生利用、天然由来原料の普及に取り組んでいます。

石田卓球クラブへの支援もその一環で、卓球用具の開発協力をはじめ、次世代を担う子どもたちの健やかな成長を応援しています。
輝かしい成果と未来へのエール
今大会で石田卓球クラブは、男子団体A級で優勝、中学男子団体で優勝・準優勝、男子個人A級で優勝・3位、男子個人B級で準優勝・3位、男子個人中学で優勝・3位という好成績。
さらに、女子団体戦A級でも優勝・3位、女子個人A級で準優勝・3位、女子個人中学3位、ホープス女子3位、カブ女子3位と見事な成績を収めました。
その成果の裏には、選手自身の努力はもちろん、家族の温かい支え、コーチの情熱ある指導、そして企業による未来への支援がありました。
これからの未来を担う選手たちのさらなる飛躍に期待が高まります。
(提供:新ケミカル商事株式会社)