まちにとけ込みすぎて、「この店はいつからあるのかな。入ったことはないけれどずっと昔からあるよね」と言われる店というのがどのまちにもあるように、ここ北九州小倉北区、こがね市場内にもあります。
こがね市場西側の入り口すぐにある「お食事処 城屋」は創業70年を超える老舗。現在は2代目夫婦が切り盛りをしています。
店内に入る唯一の入り口の前にワゴンが設置されているため、一見するとテイクアウトのみでイートインはないように思えてしまいますが、店内での食事の提供も行っているようです。
ちょっと入りにくい雰囲気もありますが、好奇心が勝った編集部員、思い切って足を踏み入れることにしました。
大きめカットの野菜と濃厚なスープの相性バッチリ「ちゃんぽん」
店内に入るとそこは昭和レトロな空間が残っている、というよりも昭和そのものです。
メニューは、焼そばと焼うどん、焼飯にちゃんぽん、中華丼、これら全てが550円。学生街でもないエリアでこの価格はとてもリーズナブルです。
今回はちゃんぽんを注文。野菜は大きめのカットでキャベツのシャキシャキ感とニンジンの甘みが濃厚なスープと合わさり、後から油の香ばしい香りがクセになり、熱さを忘れてすすり続けてしまいます。
店内には近所の住人のような常連客や作業着を着た働き盛りの青年数人が慣れたように注文をし、女将と世間話や冗談を言い合っている姿がありました。なんともあたたかく、居心地のいいゆっくりできる店でした。
■住所／北九州市小倉北区黄金1-3-1
■営業時間／11:30～13:15
■定休日／日曜
※2022年3月15日現在の情報です
（北九州ノコト編集部）
