20種類のトーストサンド専門店「MIROKU」 小倉南区城野にオープン

（写真は「サーモンフライと自家製タルタル」）

トーストサンド・スープ専門店「Sandwich,Soup&Coffee MIROKU」が2月8日、小倉南区城野にオープンしました。

食パンの両面を鉄板で焼き、具材を挟んで味付けしたトーストサンドを販売する同店。現在は食事系17種類、スイーツ系3種類の合計20種類のトーストサンドを取り揃えています。

店主の西口さんは元々大阪で飲食店を経営していたそうです。

「トーストサンド」は食事系・スイーツ系合わせ、約20種類を用意

「ウィンナー＆チーズエッグ」と「クラムチャウダー」（画像提供：MIROKU）

「低めの温度で焼くので、表面はカリッと、中はフワッと仕上がり、冷めてもかたくならないことが特徴」と話すのは、「MIROKU」オーナー・西口さん。注文を受けてから作りたてを提供してくれるため、調理に10分ほどかかりますが、フライなども揚げたてです。サンドイッチに使用する肉はすべて塩こうじに漬け込み冷めてもやわらかさを維持したり、揚げ物には極細パン粉を使い脂っこさを抑えたりするなど、食べやすい工夫が凝らされています。

「料理を作るうえで、こだわらないといけないところはこだわらないといけないけれど、それが自己満足になってしまうのは嫌い。だからといって自分が作りたくないものは作りたくない。自分が満足できるゴールとお客さんの満足いくゴールが一緒になるよう、調整していくことが大事だと思っている」という西口さん。オープンから約1カ月が過ぎて、お客さんの様子や大阪・北九州の違いなど、少しずつ改善点が見えてきたそう。それを元に、地元のお客さんにもっと喜んでもらえるよう、メニュー内容や提供方法などを微調整している途中だと言います。

例えば、トーストサンドはシングル（S）とダブル（D）から選ぶことができますが、開店当初はダブルのみでした。「いろいろな味を食べたい」「ダブルだと食べ切れない」といった来店者の声に応える形で、シングルサイズを用意することになったと言います。また、朝早くから営業している同店には、出勤途中の会社員が立ち寄ることも多いため、急いでいる人向けに午前8時～午後2時は予約なしで待たずに購入できるトーストサンドも用意。メニューは選ぶことができず、ランダムになりますが、全品100円オフで購入できるそうです。

現在あるメニューの中で人気が高いのは、「サーモンフライと自家製タルタル」（S400円、D750円）、「海老アボカド」（S400円、D750円）、「ランチョンミートとチーズ」（S400円、D700円）、「ウィンナー＆チーズエッグ」（S400円、D700円）。

電話またはLINE@で引き取り予約が可能。多数注文の場合など、事前予約がお勧めです。

「お子様用スペシャルボックス」や「フレンチトースト」も

7種類のメニューを取り揃えているスープは、「大葉香るトムヤンスープ」（300円）、「チキングリーンカレー」（350円）、「クラムチャウダー」（300円）が好評とのこと。ドリンクは、「コーヒー」「カフェラテ」「蜂蜜ラテ」「ロイヤルミルクティー」など7種類あり、サイズはレギュラーまたはラージから選べます（ホットまたはアイス、200円から）。サンドイッチとセットで注文すると、スープは全品100円オフ、ドリンクは全品50円オフとお得に購入できます。

子ども向けには、「お子様用スペシャルボックス」（650円）も用意。ベーコンタマゴサンド、エビフライ、ウインナー、ポテト、ジュース（オレンジ・グレープ・リンゴのいずれか選択）がセットになっています。テイクアウト用のランチボックスに詰められているので、お店で食べ切れなかったとしてもそのまま持ち帰ることができます。

また、「フレンチトースト」「ハニーバタートースト」（各400円）といったイートインでしか味わえない限定メニューもあります。

イートイン限定「フレンチトースト」（画像提供：MIROKU）

心機一転、大阪から北九州へ

店主の西口さんは、昨年5月まで大阪のオフィス街でバルを共同経営していたそうですが、新型コロナの影響を受け、売り上げが95％ダウン。テイクアウトや宅配なども試みましたが、この先もしばらくはメインターゲットであるサラリーマンの客足が戻らない状況が続くだろうと考え、閉店することに。また、「知り合いも誰もいないところ、自分のことを誰も知らない土地で心機一転やってみたい」と大阪を離れることも決めたと言います。

移転先として選んだ場所は、以前仕事の関係で何度か訪れたことがあったという北九州市。昨年12月、大阪から北九州へやって来ました。

床や壁紙の張り替えなど、店内は西口さんが自分自身でコツコツと改装（写真は禁煙スペース）

北九州で何をやろうかと考えた結果、こんな時期だからこそ、あえて飲食業にもう一度チャレンジしようと感じた西口さん。新型コロナの影響が今後もしばらく続くだろうという状況を踏まえ、これまでの経験を活かして宅配・テイクアウトをメインにしたカフェをやってみようと決めました。トーストサンドを看板メニューとした理由を尋ねると、「サンドイッチだったら食べやすいし、持ち運びしやすい。ただ、個人的に白いパンのサンドイッチよりもトーストした方がおいしいと思っていたので」とのこと。

「いまは1人でお店に立っているので、イートイン・テイクアウトがメインですが、いずれは宅配を増やせるようにしていきたい。そして地域の皆さんの生活の一部となれるようなお店になっていければ」と話してくれました。

アクセス

「MIROKU」の場所は、モノレール城野駅から5分ほど歩いた「城野三差路」交差点のそば。西鉄バスだと「下城野二丁目」バス停が最寄りです。

黄色の看板が目を引く一軒家の建物で、店舗の右部分は禁煙スペース、左部分は喫煙スペースとなっています。注文は禁煙スペース側でするため、建物の右側、メニューが貼ってある方の入り口からお店に入ってください。

（北九州ノコト編集部）