【ファンファン北九州#09】北九州高速鉄道社長 斉藤淳さん<前編>
西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。
乗客4億人達成おめでとうございます
甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。
横山:西日本新聞社の横山智徳です。ファンファン北九州へ嬉しいお声が届いております。知り合いのデザイナーさんが聴いてくれてまして、「今回も楽しく聴かせていただきました。ゆるいおしゃべりなのに、内容は知識欲をくすぐって、実物を見に行きたくなるというバランスが本当に巧みでさすがです!どんどん北九州に行きたいスポットが増えていきます」
甲木:嬉しいですね!今回のゲストは、また北九州に行きたいところがどんどん増えるようなゲストをお招きしています。それでは、本日のゲスト、北九州モノレールを運行する北九州高速鉄道社長 斉藤淳さんです。よろしくお願いします。
斉藤:よろしくお願いします。楽しみにしてきました。
甲木:ありがとうございます。モノレールといえば、2020年10月28日に乗客が4億人を突破しましたよね。おめでとうございます!
甲木・横山:(拍手)
斉藤:ありがとうございます。
横山:4億人!?すごいですね!
斉藤:営業開始してから35年。35年で4億人ってことは、1年に1000万人以上の方に乗っていただいてるってことで感謝しかありません。この機会に、4億人までの歴史を振り返っているんですけども、まずは重大事故ゼロで、安全に4億人の方にお乗りいただけたこと。加えて、自然災害や台風や雨風雪などあったんですけども、その中でも運休や遅れもほとんどなく、正確な運行に努めてきたこと。これらが、地域の方とのつながり、信頼となって4億人という数字になったと思っています。ですから、安全・正確運行っていうのがモノレールの強みなので、ぜひ、これからもこれをコミットとして運行することが、次の5億人つながっていくんじゃないかと心新たにしているところです。
甲木:5億人目指してですね。
斉藤:はい!
モノレールは九州地方では北九州と○○だけって知ってました?
甲木:モノレールって私たち北九州市民は、当たり前のように言ってますけれど、北九州以外のリスナーの方もいるかもしれないので、モノレールの簡単なご紹介をお願いいたします。
斉藤:はい。モノレールは、九州地方では北九州と沖縄だけなんです。ですから、ぜひ今まで乗ってない方は乗っていただきたいと思います。モノレールの良さですが、第一は、渋滞や踏切りもなくて、安全かつ時刻を守って運行できる点です。それによって、お客様が時間をより有効に使えるということです。あと、先ほども言いましたけど、自然災害に強いということ。先日の台風10号で、全交通機関が止まりましたが、台風が過ぎたあとに、一番最初に運行を再開したのはモノレールだったんです。
甲木:あの最大級の警戒っていわれた台風ですよね。
斉藤:私、運行再開の最初の列車に乗ったんですけども、やっぱり駅で皆さんお待ちになってるんですね。
甲木・横山:へぇー!
斉藤:ですから、やっぱり交通機関としては運行するのが責務なんだなと思いました。非常に嬉しかったです。
「銀河鉄道999」ラッピング車両の松本零士先生のサイン
甲木:あと、ラッピング!いろんなデザインのモノレールが走っているんですよ。あれは、結構評判良いでしょう?
斉藤:そうですね。今、全車両がラッピングされています。
横山:全車両!?
斉藤:そうなんです。それで、ラッピングで一つだけお話したいのが、北九州出身の松本零士先生。
甲木:漫画家の。
斉藤:松本零士先生に描いていただいた「銀河鉄道999」の車両ですね。これ、まさに宇宙を走る銀河鉄道のイメージかなと思っていて。この原案を描いてもらうとき、私、先生の自宅に頼みに行ったんです。その時に、先生が思い出話をされて、「漫画家を目指して、小倉駅から夜行列車に乗って、東京までの片道切符を握りしめて行った」って言うんです。その思いが、この「銀河鉄道999」には込められているってことで快く描いてくださいました。あと、先生のサインが実は列車に書いてあるんですよね。
甲木・横山:えぇ!?
斉藤:皆さんお気づきにならないようなんですが、下り線の場合ホームの乗り側の逆側なんです。ですから、逆側を通っているときに見ると、結構大きなサインがありますので、ぜひ見つけてください!
甲木:今は当たり前のように、松本零士さんのモノレールが小倉駅の中に吸い込まれていますけれども、昔は繋がってなかったですよね?
斉藤:はい。開業は35年前ですけど、当時は繋がってなくて。今から20年前、開業15年後に小倉駅までの延伸を果たして、現在の姿になりました。
甲木:外国の人とかが見てびっくりするみたいですね。ビルからモノレールが出てくる!みたいな。
斉藤:そうなんですよね。
斉藤社長ご自慢の車窓、モノレール三景
甲木:北九州を代表する景色になってるんですけども、外からモノレールを見るだけじゃなく、モノレールの中からの景色が斉藤社長はご自慢だと。
斉藤:はい!3つの異なった風景が見られるってことで、「モノレール三景」と勝手に言っているんですけども。(笑) 1つ目は、今言った、小倉駅から飛び出てくるような宇宙基地のような風景ですね。2つ目は、ビルの谷間を縫うように、結構な勾配を上がったり下がったりしてる、急カーブもありますし。モノレールの前に乗ってみていただくとよく分かるんですが、「遊園地やテーマパークの乗り物みたいだ」と。ジェットコースターとまではいきませんけど。(笑) それくらい結構面白いですよ。3つ目は、終点近くの田園都市の風景。ビルの合間を抜けて、城野辺りから空がスッと広くなって、山並みが遠くに何層も見えるんです。徳力嵐山から志井辺りなんですが、非常に綺麗です。ですから、北九州のもう一つの風景なのかなと思います。あと、季節によって様々な風景があります。志井川沿いの桜って見たことありますか?あれすごい綺麗なんですよ!
甲木:それも車窓からバッチリ?
斉藤:見えます見えます!
甲木:いいですねー。
斉藤:それと、競馬場の芝の緑!あれ、冬でも本当に緑が綺麗なんですよね。あと、私一番好きなのが、子どもさんが窓にしがみついている姿なんです。あれがすごく好きで、幸せな気持ちになります。
甲木:今このラジオを聞いて、すぐモノレールに乗りに行ってる方がいらっしゃるかもしれないですね。
斉藤:本当は、4億人突破ということで大きなイベントをしたかったんですけども、今コロナでできないんです。そこで、お客様への感謝と次の5億人に向けて、いろいろなイベントを実施しておりますので、是非それも併せて楽しんでいただけたらと思います!
〇ゲスト:斉藤淳さん(北九州高速鉄道)
北九州モノレールホームページはこちら
〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、横山智徳(同)
〇ファンファン北九州へのメッセージはこちら
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(西日本新聞社北九州本社)