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北九州の水で醤油づくり「ヒノヤマ醤油」 若き五代目奮闘中 【北九州市八幡西区】

(アイキャッチ画像:ヒノヤマ醤油5代目の福島拓弥さん)

家族ぐるみで親しくさせてもらっている知人が醤油屋を営んでいることは知っていましたが、ふと「醤油屋さんってどんな仕事だろう」と興味が湧き、工場兼販売所へお邪魔しました。

訪れたのは、八幡西区にある「ヒノヤマ醤油」。今は5代目の福島拓弥さん(25歳)が中心となって、製造から販売、配達まで、ご家族の協力を得ながら運営しています。

若き5代目が奮闘中 北九州市の水で醤油づくり

ヒノヤマ醤油は1909(明治42)年に北九州市で創業。福島さんで5代目と、長い歴史を持つ老舗醤油店です。

 

醤油の元となる「生揚げ」は筑紫野市の醤油組合製造のものを使用。それを塩分や甘さなどの配合を微妙に変え、北九州市の水道水を用いて「みどり醤油」「うまくち醤油」「さしみ醤油」「うすくち醤油」「かつおだし」の5商品を作っています。

「みどり醤油」とは聞き慣れないので聞いてみると、「濃口醤油のことです。昔、(北九州には)製鉄関係の方がたくさん生活していました。そんな方にも合うように作ったのが、みどり醤油です。旨み成分量が多く、万人に合う醤油だと思います」とのことで、製鉄とともに歩んできた歴史があるのだと感じられました。

実際に味を確認してみると、「みどり醤油」も含めて確かに5種類はどれも違いました。

新商品やお試しサイズも

新商品の「五代」は、5代目の福島さんが、ラベルのデザインから包装、製造までこだわりを持って完成させた逸品です。ヒノヤマ醤油のモチーフも皿倉山ですが、「五代」のビンに描かれているのも皿倉山!ふるさと北九州を離れた人たちへの贈答品にも最適です。北九州市ふるさと納税返礼品にも登録されているそうです。

「ミニサイズ5本セット」は、パッケージ裏面の文言が3種類あります。「北九州市の方言と名所」「醤油の種類と使い方」「ヒノヤマ醤油の歴史」と、どれを購入しても、読むのが楽しくなるような工夫がされています。

今回筆者は、こちらの「ミニサイズ5本セット」を自宅用に購入。大事に使う予定だったのに、家族が早速使い分けして楽しんでいました。使用してみると、いつもの料理が美味しくなった気がしました。

フードマイレージを少なくすることにも貢献

ヒノヤマ醤油の工場兼販売所では、普通サイズの醤油やお試しサイズ、ミニサイズ、そして「五代」などの新商品まで多様な醤油が販売されています。

目の前で作られた醤油をその場で購入できるのは、フードマイレージ(食料の生産地から消費者の食卓に並ぶまでの輸送にかかった「重さ」と「距離」の積で表されるもの)を短くする究極の方法ではないかなと思った筆者でした。

詳細はヒノヤマ醤油のInstagramアカウントで確認できます。

(ライター・Hanako Sakura)

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