
北九州で台湾茶の世界! 心に届く1杯のお茶を堪能「茶房 安手無」に行ってみた【北九州市小倉北区】
(画像:「茶房 安手無」店内の様子)
台湾茶で魂が震える茶の世界を体験
同店で提供されるお茶は、一般の人は入手できない昔ながらの生態系を大切にする人達が育て、その手により伝わった貴重な台湾茶や中国茶です。

留白台湾茶は、菓子や華美な花器も花もない、必要以上の情報をそぎ落とした視覚に頼らない一期一会のお茶であることが特徴です。
標高が高く天然の環境で成長し長時間かけてストレスなく製茶することで、穏やかに身体に作用する自然の力があり、客人の体調や気分を感じ、穏やかな気持ちで一期一会の心に届くお茶を淹れるそうです。

平岩さんは、これを大切にして、日々客人と向きあってます。
自分自身を大切にする時間と空間
この日、筆者がたしなんだお茶は、“始まりのお茶”として提供している「阿里山高山生態烏龍茶(3g/1人分2200円)」。台湾阿里山の原住民族ツォウ族が2024年の春に、僅か6kgだけ収穫できたという自然生態烏龍茶で、とても貴重なものです。

まずは、白湯で口と茶杯を清めます。次に、1煎目に梅・紫蘇を思わせる香り、2煎目にはよりまろやかな香り、3~7煎目は水が次第に優しくまろやかになりつつ、力強さや広がりが余韻で残ります。

そして、8煎目は清らかな水の味と茶器の中にぬくもりと包まれるような甘い香り。お茶の香りと茶杯に残った香りで何度も楽しめます。

この間も、平岩さんが茶葉や茶器の事を話してくれます。水から鉄瓶を用いて炭で沸かしています。

筆者は今回、1人前を約2時間かけて滞在し、ゆっくり8煎たしなみました。ただし、茶葉の種類によってたしなみは違ってくるそうです。
器に宿る時の記憶と気のエネルギー
同店の茶道具には、由緒正しい歴史ある道具が使われています。

そして、お茶と共に時の流れと“気”をいただくそうです。

