
創業35周年を迎える「芋伝説」に行ってみた 芋専門店・店主の“さつまいも愛”とは?【北九州市門司区】
(アイキャッチ画像:「芋伝説」の店舗外観)
冷めても美味しい!スイーツ3種
定番スイーツは3種類で、スイートポテト(1個250円)、大学芋(1パック350円)、芋カリントウ(1パック250円)があります。どれも冷めても美味しい状態であるように、工夫を重ねて今に至っています。
「さつま芋のロス」という問題に対し、廃棄せず菓子を作ろうというのが、“芋伝説スイーツ”のはじまりです。

人気ナンバー1 「オリジナルスイートポテト」
最初に挑戦したのは、スイートポテト。哲也さんが菓子本を見てスイートポテトを20個作り、それがよく売れたため、自分で習得したというユニークないきさつです。

当初は、牛乳を使用していたところ、研究を重ね、牛乳や生クリームは使わず、技術によってなめらかに仕上げているそうです。時期によっては、紫いもバージョンのスイートポテトも登場することもあるのだとか。優しい甘味に、なめらかな食感でした。
固定のレシピが無く、さつま芋の固さ、柔らかさ、味など毎回違う状態をみて都度調整。ブレンドしたり、卵や砂糖の量を調整したりしているのだそうです。
失敗から学んで掴んだ「大学芋」
次に挑戦したのは、大学芋。レストランの知人の作り方を見ても、味を再現できなかったなか、弟が毎日、大学芋を作り試してくれたのだそう。
そこで<砂糖を焦がしすぎた失敗>が、パリパリ食感のヒントになり、加熱の時間、水や砂糖の量を研究し、ようやく納得の大学芋を作ることができたのだそうです。兄弟の合作ともいえます。

驚くのは、冷めても美味しいところ。さつま芋のしっとり食感、コーティングされたキャラメルソースはトロっとしていて時にパリパリとした食感。ファンが多いのも納得です。
子どもも大人にも人気「芋かりんとう」
芋かりんとうは、大学芋より、さらに作るのが難しいのだそう。大学芋と材料は同じというから、興味深いです。
(左から)大学芋、スイートポテト、芋カリントウ/盛り付け例)芋伝説の芋かりんとうの特徴は、食感がホクホクだということ。冷めても固くならずに、塗した砂糖が残り、絶妙なバランスです。
幼児から高齢者まで食べやすい柔らかな食感が支持されているようで、幼稚園・小学校低学年の子どもが自分で買いに来ることもあるそうです。
「さつま芋愛」をこの街で
開店当時は、昭和の感覚がまだ残る時代だったこともあり、さつま芋の価値や評価はとても低かったそうです。その理由の一つとして、さつま芋を見ると、戦争の辛い記憶が甦るという人が沢山いたからだといいます。
この店は、店主・大野さんが兄弟や奥さん、そしてお客とたくさんの会話を重ねて育てた結集力の賜物だなと感じました。
さつま芋に育てられていると感謝を示す大野さん。35年の時を経ても、さつま芋への愛はまだまだ続きます。
<芋専門店 芋伝説>
■住所/北九州市門司区栄町7-22
■営業時間/11:00~18:00(ただし売り切れ次第終了)
■定休日/木曜日(定休日が祝日の場合は振替不定)
■電話番号/093-332-2471
■駐車場/なし
※記載の価格はすべて税込み表示です。
※2026年3月13日現在の情報です
(ライター・しまだじゅんこ)
