
北九州市が「身近な公園に関するアンケート」実施 “身近な公園を毎日利用する人”は5%?
(アイキャッチ画像:あさの汐風公園)
北九州市は、2030(令和12)年度を目標に「緑の基本計画」に基づいた“適切なみどりづくり”に取り組んでいます。
具体的には、指定管理者制度や民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI 法)などを活用した、公民連携による公園施設の整備、管理運営の推進などが挙げられます。また、公園愛護会制度をはじめとして、市民と連携した取り組みを進めています。
市は昨年12月、今後の取り組みの参考とするため、身近な公園に関するアンケート調査を実施。アンケート結果を振り返ってみました。
身近な公園を<毎日利用する人>は5パーセントと少数
徒歩圏内にある身近な公園の利用頻度については、<ほとんど利用していない>が34パーセント、<月に数回>が28パーセント、<年に数回>が23パーセント。一方、毎日利用する人は5パーセントと少数でした。
なかでも50代・60代・70 歳以上では、<ほとんど利用していない>が40パーセント以上と高い割合になっています。
身近な公園を利用する目的としては、<園内の散策や休憩などの休息・リラックス>が36パーセントと最多。また、全体で53パーセントが身近な公園に満足しており、58パーセントの人が愛着を感じており、利用頻度が高い層ほど満足度や愛着を感じる割合が高い傾向にあるようです。
総じて、身近な公園の利用頻度は全体的に高いとはいえない結果となっており、市は「『ほとんど利用していない』『年に数回』の利用層が過半数を占めており、利用目的も『散策や休憩』といった受動的なものが中心」とまとめています。
一方で利用頻度の高い層では、身近な公園を健康増進活動や軽微な運動やペットの散歩など具体的な目的のために活用していることも判明。身近な公園の利用頻度を高めるためには、公園を日常的に利用していない層のニーズを把握し、具体的な利用を促すきっかけづくりに取り組む必要がありそうです。
66パーセントの人が<身近な公園のみどりは十分>
「身近な公園のみどりは十分だと感じますか」という質問には、66パーセントの人がみどりは十分だと感じていると回答(<とてもそう思う>と<そう思う>の合算)しています。
十分だと感じていない人の理由としては、<樹木が少ない>が最も多くなっていますが、一方で<樹木がうっそうとしている>と感じる人もいるようです。他にも、<除草・清掃が不十分である>という声も上がっています。
(画像:汐井町公園)身近な公園の施設について、50パーセントが施設は十分(<とてもそう思う>と<そう思う>の合算)だと感じていますが、19パーセントは感じていないようです。
十分ではないと回答した理由として、<利用したい施設がない>や<施設が古くて使いづらい>といった理由が挙げられています。
公園愛護会など公園の維持管理活動の日常的な参加はわずか
公園愛護会など公園の維持管理活動を行っている団体の認知度は、<知っている>が43パーセント、<知らない>が57パーセントと半数以上の人が把握していない結果に。また、知っている人のうち65パーセントは<活動に参加したことはない>と回答しました。
参加頻度についても<年に数回>が22パーセントと最も多く、日常的な参加はわずか。参加したことはない人の声としては、<時間に余裕が出来れば参加したい>が最多で、そのほか<地域内の交流がある><同世代が活動している><若い世代が活動している><知人や友人が活動している>といった内容であれば活動したいという声が続きました。
身近な公園の維持管理において、地域住民で公園の維持管理活動を行う公園愛護会は大きな役割を果たしていますが、今回のアンケートでは公園愛護会の認知度は低く、認知していても参加経験がない人が大半であることが分かりました。
公園愛護会への参加条件として「時間に余裕ができれば参加したい」が挙げられており、市は「それぞれの多様な生活時間の中で個人でも参加できるような内容、形態、時間での活動の仕組みづくりを行うことで愛護会活動の裾野が広がる可能性」に触れています。
また、地域内の交流や同世代・知人友人の参加も参加のきっかけになることが示されており、公園の利用を通じた新たなコミュニティ形成が公園愛護会活動の活性化につながる可能性もありそうです。
市民がライフスタイルに合わせて公園を利用できるまちづくりが必要
今回のアンケート結果を受け、市は「公園緑地事業が一定の成果を上げつつも、さらに市民の公園に対する満足度、愛着を高めるため、解決すべき課題が見えてきました」とし、「継続調査を行い、みどりに対する市民意識の変化を評価することで、今後の適切な市政運営への活用を図ります」とまとめています。
なお、アンケート調査は昨年12月15日〜26日の期間にインターネットで実施し、市政モニター87人が回答しています。
※2026年3月21日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)
