小倉織の立体マスクを販売開始 マスク用生地が好評の「小倉縞縞」
(画像引用:©小倉 縞縞 KOKURA SHIMA SHIMA)
北九州の伝統工芸×マスク
伝統工芸品を手掛ける株式会社小倉縞縞(北九州市小倉北区)は5月8日、小倉織でできた立体布マスクの販売を開始しました。同社が4月から期間限定で販売している「小倉織のマスク用生地」「マスク作成キット」はインターネットなどで話題になりましたが、今回「マスク不足解消の一助となれば」との想いで、完成した状態の「マスク」の販売を決めたそうです。
小倉織は、江戸時代初期から豊前小倉藩(現在の北九州市)で袴や帯などとして織られました。徳川家康も愛用し日本全国で珍重されたと言われています。小倉縞縞はこれまで、小倉織を用いたバッグや風呂敷、エプロンなどの販売を行ってきましたが、「地元北九州の“テキスタイルメーカー”として、慢性的なマスク不足を少しでも解消したい」と今回のマスク販売に至ったといいます。
マスクでおしゃれを楽しむ
4月から販売を開始した「マスク作成用生地(2枚セット/550円)」「マスク作成キット(2枚作成可能/1100円)」は、とても好評だそうです。
広報担当の小川さんによると、「当初、生地のみの販売を始めましたが、ガーゼや紐も欲しいというお客様からの声を受け、マスクキットの販売に至りました」とのことで、購入者の方からは「外出自粛の中での楽しみになっている」「通常はないサイズ(30cm×30cm)かつ低価格でありがたい」といった感謝の声が届いているそうです。
「自分で紐の長さが調整できたら」という声から、今回発売される完成品立体マスクは、紐は結ぶタイプで長さ調節を可能にしました。布の広さは縦9.5cm×横16.5cm。一般的に「普通サイズ」として販売されているマスクと同じくらいの大きさです。柄は全6種類。一人5点までの販売としており、小倉縞縞のオンラインショップから購入可能です。
外出制限のある日常の中で、おしゃれのひとつとして「小倉織マスク」を楽しむのもいいかもしれません。
(北九州ノコト・大畠あずさ)
※2020年5月1日に電話取材、メール取材を実施しました。