おいしい団子で心もほっこり「ともちゃんのわがし」 仲良し3人組が移動販売【北九州市】
おいしい団子を毎日たくさんの人に届けてくれる和菓子屋さん、その名も「ともちゃんのわがし」。
北九州近郊で移動販売をしている人気のお店です。北九州市内でもJR折尾駅やイオン若松店、イオン戸畑店、コスモス沼南店、コスモス春日台店など、いろいろなところに出店しているので、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
いつでも明るく楽しく!の源にあるのはお客さんの笑顔
「ともちゃんのわがし」を販売しているのは、北九州出身のゆうちゃん、ともちゃん、とみちゃんの仲良し3人組で結成された「まる屋」さん。
元々はゆうちゃんが作った「ゆうちゃんのからあげ」の販売を、ともちゃん・とみちゃんの2人がお手伝いしてくれたのが始まりなんだとか。お手伝いと言ってもこの3人に上下関係はなく、みんな平等!それぞれができること、やりたいことを楽しくやっていこう!というのがモットー。
だけどコロナ禍の影響により、大人気だった「ゆうちゃんのからあげ」も、試食禁止や販売場所を確保できないという問題から、営業を続けることが難しくなりました。
そんなときに新たにひらめいたのがともちゃん。昔から興味があったという和菓子作りに目をつけます。「お団子って子どももおじいちゃんおばあちゃんもみんな大好きだし、お団子で移動販売が出来たらいいかもしれない…!」と、思い立ったともちゃんは、すぐに単独で修業に向かうことに。
門を叩いた先は催事販売で有名な「博多彩り」。和菓子のノウハウは全てそこから学び、持ち帰った知識はゆうちゃんにもそのまま伝授しました。
「だから今でも販売するときは『博多の美味しいお団子ですよ〜!』って言ってます。私自身は小倉出身なんですけどね(笑)」と、ともちゃんは言います。
人気の秘密はスーパーともちゃん
「ともちゃんのわがし」としてお店を構えてからの快進撃は凄まじいもので、確かな舌を持つゆうちゃんが作る和菓子の美味しさは間違いないし、元々巷で有名なカリスマ販売員だったとみちゃんの接客スキルもピカイチだし、インスタグラムを駆使してお店の広告塔を担うともちゃんのマメさも相まって、まさに向かうところ敵なし状態。
筆者が何よりも感心したのは、ともちゃんの驚異的な記憶力。私が初めてお団子を買いに行ったとき、まだ幼い息子を連れていたので、そんなに長居をしたわけでもないんです。なのに、2回目に行ったときにはもう私の存在を覚えてくれていて、あまりの超能力にこちらが戸惑ってしまったほどで(笑)
お店に行くたびに新商品が陳列されているのも、「まる屋」の皆さんの努力の証なんだろうなと。リピーターさんを飽きさせないようにするのって、本当に難しいことだと思うんです。
だけど、そんなときこそ3人で協力して意見を出し合って、ピンチをチャンスに変えていきます。
変わり種盛りだくさんのカラフル大福だったりおはぎだったり。
和菓子に使うあんこでたい焼きを作ってみたら美味しいんじゃないか?ってことでたいやき作りにも挑戦してみたり。
今では出店スペースに余裕のあるときだけ発売されるレアな和たいやきとして、人気の限定商品となりました。
ちなみに筆者のオススメは大きいタイプのごま団子とみたらし団子。これでもかってくらいたっぷりまぶされたごまは芳ばしい香り豊かで、食べごたえも抜群です。
もう一つのオススメのみたらし団子は、なんと中にあんこが入っています。私が今まで出会ってきたみたらし団子で、あんこが入っていたのはあとにも先にも「ともちゃんのわがし」だけです。
3人で力を合わせて今日も元気に営業中!
ただ作って売るのではなく、「笑顔で真心を込める」ことに重きを置いていると言う「まる屋」の皆さん。
「売り上げをあげることよりも、その先にある笑顔を想像できたほうが幸せなんです」と嬉しそうに語ってくれるゆうちゃん。
「ありがたいことに『美味しかったからまた来たよ!』って声をかけてくださるリピーターさんも多いんです。その瞬間が何よりも嬉しくて、もうお団子作りはやめられないですね(笑)」と満面の笑みで話してくれるともちゃん。
そして、そんな2人から絶大な信頼を得ている、みんなのお姉さん的存在のとみちゃん。
和菓子の美味しさはもちろんだけど、ゆうちゃん・ともちゃん・とみちゃん、3人それぞれの人柄の良さこそが、お客さんがあとをたたない理由なんだろうなと、筆者はおだんご片手にしみじみと思うのです。
出店のスケジュールや新商品などの最新情報は「ともちゃんのわがし」公式インスタグラムで確認できます。
※2022年12月3日現在の情報です
(ライター・Kanae N.)