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門司中央市場に「モマヨ/エミス」オープン とんがり帽子とハンドメイドの洋服の店【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:とんがり帽子と店主の新田さん)

門司港駅から山側に歩いて10分ほどの場所にある商店街「門司中央市場」。

今回は、同市場に5月1日にオープンしたばかりの「momayorrr/emis(モマヨ/エミス)」店主の新田さんに話を聞きました。

創業75年「門司中央市場」

門司中央市場は1948(昭和23)年創業。戦後闇市として再興されたというこの市場、当時は70ほどの店舗が軒を連ね、筆者の両親が子どもの頃は毎日通り抜けるのが大変なくらいの利用者がいたとのこと。肉、魚、野菜、乾物、惣菜、漬物、お茶、漢方薬、生花に衣料品、なんでも揃っていて、活気があり、庶民に愛される市場だったとか。

筆者が子どもの頃は最盛期を過ぎてはいたものの、まだまだ人通りはあり、その界隈の小学生にとって放課後の娯楽といえば、小宮玩具店でアイドルのブロマイドや駄菓子を買うこと、合言葉は「こみや集合!」。おこづかいを持って買い物に行っていたのを懐かしく思い出します。

商店街の空き店舗への出店支援「シャッターヒラクプロジェクト」

時は流れ、令和となった現在。栄枯盛衰…かつての賑わいをなくした市場はシャッター通りと化しています。そんな折、商店街の空き店舗への出店を行政が支援する「シャッターヒラクプロジェクト」を利用して「momayorrr/emis」は門司中央市場に出店しました。

「momayorrr/emis」店主の新田さんは編み物作家であり、「モマヨ」という店名のとんがり帽子屋さんでもあります。作家活動をはじめたのは2016(平成28)年頃、これまではイベント出店やオーダー品の作成等、店舗を持たずに活動していましたが、この春、北九州市の取り組みを知って、書類審査や面接を受けたのち、見事採用され、実店舗を持つ運びとなったそうです。

実店舗を持つことで完成品の引き渡しがスムーズに

いけてる?!もじっこには言わずと知れたとんがり帽子。門司港のマスコットガール「海峡レモン娘」さんのシンボルアイテムでもあります。

門司港最大級のマーケット(グランマーケット)等、イベントにひっぱりだこの新田さん。出店時にオーダーを受けることもしばしばで、完成品の引き渡しに少し苦慮していたそうですが、店舗を持つことで悩みも解消! 週末や祝日はイベント出店が多いため、店舗の営業は平日のみ。アトリエも兼ねている店舗では、作品を作りながらお客さんを迎えるスタイルです。

とんがり帽子にまつわるエトセトラ

新田さんがとんがり帽子を作りはじめたきっかけは、愛娘。当初、なかなか髪の毛が伸びず、せっかくのかわいいファッションを活かすスタイルを…との深い愛から生まれたのだそう。そんなとんがり帽子は現代の子どもたちにも大人気!

筆者の子育ての経験からすると、幼い子どもはすぐに帽子を脱いでしまうイメージでしたが、このとんがり帽子はかぶるとみんな小人になる魔法がかかっているようで、みんなにっこり笑顔です。とんがりがある分、頭のてっぺんに帽子がくっつかず、蒸れにくいという利点も。

最近では大人のとんがり帽子姿もよく見かけるようになりました。特徴のある形と大きめのドット柄を見かけると「モマヨさんのだ!」と筆者も嬉しい気持ちになります(こぼれ話:新田さんのとんがり帽子ファンがあの!所ジョージさんへとんがり帽子をプレゼントしたことがあるそうです。所さんのとんがり帽子姿、きっと素敵ですね)。

帽子は全14色、デザインは4種類(とんがり帽子のツバあり・ツバなし・ラインあり・ラインなし)。素材はレーヨンで、秋冬は毛糸のものも登場します。

これからのこと

「店舗営業は始めたばかりで、まだまだこれからですが、市の支援のおかげで『やってみたい…』から『やってみよう!』という気持ちになれました」と新田さん。今後は今までよりもっと、門司港に寄り添って自分らしく活動していきたいと、きらきらとした笑顔で語ってくれました。ちなみに新田さんは関門キャンドルナイトにも携わっているそうです。

中央市場界隈、新店舗情報もちらほら。今後の展開が楽しみですね。

「小倉井筒屋クロスロードマルシェ」(5月3日~5月7日午前10時~午後7時/モマヨ出店は5/3・4・5日の3日間のみ)、小倉北区・勝山公園大芝生広場で開催される「勝山シネマフェットルマルシェ」(5月12日~5月14日正午~午後9時、12日のみ午後3時から)のイベントにも出店予定とのことです。

■住所/北九州市門司区老松町2-11 門司中央市場内
■営業時間/11:00から
■店休日/土日・祝日 ※お店のInstagramで確認可
■駐車場/なし

※2023年5月4日現在の情報です

(ライター・kohalu.7)

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