北九州初の国際映画祭「北九州市国際映画祭2023」が12月13日に開幕 アンバサダーはリリー・フランキーさん

(アイキャッチ画像:焼失前の小倉昭和館)

12月13日~17日、北九州市初の国際映画祭として初開催される「北九州国際映画祭」。アンバサダーには、北九州市出身で、俳優・作家として活躍するリリー・フランキーさんが就任することが決定しています。

北九州市は、全国に先駆けてフィルム・コミッション事業に取り組み、30年以上にわたる活動を通して、「映画の街・北九州」という都市ブランドを確立してきました。

映画等の撮影を誘致・支援する街に留まらず、映画文化を楽しむ街という新たなステージに進みつつある今、映画文化を更に振興するきっかけとして「北九州国際映画祭」が開催されます。

「北九州市フィルムコミッション支援作品」「青山真治監督追悼特集」

12月14日、J:COM北九州芸術劇場・小劇場で北九州フィルム・コミッション支援作品『逃げきれた夢』の上映が行われます。ゲストとして、本作で主演を務めた北九州出身の俳優・光石研さんと、平賀南役の吉本実憂さんが登壇し、作品に対する想いや見どころなどを語ります。

また、北九州フィルム・コミッション支援作品として、タイのBL(ボーイズラブ)作品の世界初上映も決定しています。北九州市を舞台とした同作品では、タイ王国の人気俳優として知られるマークシワットさんが主演を務めます。

14日~17日には、青山真治監督追悼特集「帰れ北九州へ―青山真治の魂と軌跡」が開催。上映会場は、小倉昭和館とJ:COM北九州芸術劇場・中劇場。上映は、火災から再建した小倉昭和館のこけら落としとしても実施されます。

青山さんの代表作である『Helpless』『EUREKA ユリイカ』『サッド ヴァケイション』『東京公園』『共喰い』『空に住む』の5作品を上映。ゲストとして、光石研さんや斉藤陽一郎さん、髙橋洋さん、とよた真帆さん、仙頭武則さん、佐藤公美さんなどが登壇します。

「松尾スズキ監督セレクション作品」「タナダユキ監督セレクション作品」

北九州市出身の映画監督がセレクションした作品や、松本清張作品、北九州市民の投票によって選ばれた映画の上映なども実施されます。

映画監督であり、脚本家である北九州市出身のタナダユキ監督が自らの監督作品の中からセレクションした作品『マイ・ブロークン・マリコ』を14日、小倉昭和館で上映。作品上映時には登壇し、同作に対する想い、見どころなどを語ります。

17日には、俳優とマルチに活躍する北九州市出身の松尾スズキ監督が自らが携わった作品の中からセレクションした作品『恋の門』をJ:COM芸術劇場・小劇場で上映。松尾監督の初監督作品である『恋の門』に対する想い、見どころなどを語っていただくスペシャル動画を作品と併せて楽しむことができます。

「みうらじゅん氏セレクション松本清張作品」

15日には、みうらじゅんさんによってセレクションされた松本清張作品の上映が、J:COM北九州芸術劇場・小劇場で行われます。各上映作品ごとに、松本清張ファンとして知られるみうらじゅんさんが解説するスペシャル動画を併せて上映。また、松本清張記念館担当者による原作小説の解説も行われます。

そのほか、今年8月に募集が行われた「あなたの青春の一本」の市民投票で選ばれた『千と千尋の神隠し』『スタンド・バイ・ミー』『小さな恋のメロディ』の3本が、14日~17日の期間中、J:COM北九州芸術劇場・小劇場で上映される予定です。

各企画の上映時間やその他ゲストについては随時お知らせがあるそう。新着情報などの詳細は「北九州国際映画祭」ホームページで確認できます。

※2023年11月21日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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