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シャボン玉石けん「50周年限定パッケージ」販売 無添加石けんが50周年【北九州市】

(アイキャッチ画像:「シャボン玉浴用3個入り」50周年限定パッケージ)

北九州市若松区南二島に本社を構えるシャボン玉石けん株式会社は、香料や着色料、酸化防止剤、合成界面活性剤などを不使用の「無添加石けん」に切り替えて、今年で50周年を迎えます。

そのアニバーサリー企画第1弾として、周年ロゴがデザインされた限定パッケージの「シャボン玉浴用3個入り」の販売が3月上旬から始まります。

苦難の時代を乗り越え、製造・販売を続ける「無添加石けん」

1910年に雑貨商として創業した「シャボン玉石けん」。1960年代には合成洗剤の販売を行っていましたが、当時、国鉄(現JR)からの依頼で、試行錯誤の末「に無添加粉石けん」を完成させました。

その無添加粉石けんを、シャボン玉石けんの先代社長である森田光德氏が自宅で使ってみたところ、長年原因不明で悩まされていた湿疹がきれいになったことで、湿疹の原因が自社の合成洗剤にあることが判明。経営のことを考えて悩んだものの「体に悪いと分かったものを売るわけにはいかない」と一大決心し、1974年に同社は無添加石けんの製造・販売に切り替えました。

原料にこだわり手間ひまかけて丁寧に炊き上げる「ケン化法」で作られた石けんは、合成洗剤より割高だったため、流通業者や世間から見向きもされず、売り上げは100分の1まで激減。100人いた従業員もわずか5人になるなど、苦しい状況が長く続きました。

そんな苦難の中、17年間の赤字を乗り越え、「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念のもと、現在では”無添加石けんのパイオニア”と言える企業へと成長しました。

50周年ロゴに込められた想い

50周年記念ロゴのコンセプトは「人と多様な生き物が共生する未来への架け橋」。無添加石けんが、人にはもちろん、多様な生き物にも、自然にもやさしいからこそのデザインです。


パッケージを鮮やかに彩る「虹」は雨上がりの青空に架かる「希望」の象徴。無添加石けんの製造・販売による困難の連続を乗り越えてきたシャボン玉石けんの未来への希望を表しています。

50年の歴史と伝統をこれからも大切にしながら、次の50年に向けて共に歩み、未来にも住みよい地球と社会を残したいという決意も表現しているそう。

「シャボン玉浴用3個入り」の価格は478円。2024年3月上旬より、全国のドラッグストアやスーパー、ホームセンター、通信販売などで販売予定です。

※2023年2月27日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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