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合言葉は「神社を中心としたまちづくり」 マルシェも開催する日峯神社【北九州市八幡西区】

(アイキャッチ画像:2023年の日峯神社の様子)

創建1160年余りの歴史ある日峯(ひのみね)神社。今年2月に発売された『地球の歩き方 北九州市版』にも掲載されており、地域の人々に親しまれています。

今回、宮司の波多野さんに神社の由緒などを教えていただきました。

日峯神社の由緒

社記によると、貞観2年(西暦860年)9月に隠岐島焼火神社の神、大日霊貴命(おおひるめのみこと)を日峯山山上に勧請し、彦火々出(ひこほほでみのみこと)、火酢芹命(ほすせりのみこと)の二柱の神を御鎮斎したのが日峯神社の創祀とされています。

神殿は山上にあったそうですが参拝者等に配慮し、宝暦10年(西暦1760年)日峯山を上宮、現在の日峯神社を下宮とし三神を下宮に勧請したとのこと。

かつて活火山だったという日峯山。夜の海を照らす灯台のように行き交う船舶の道しるべとされていたことから、海の安全を守る航海の神、導きの神として崇敬されていたのだそう。

北九州に火山があったとは驚きました。ちょっとだけその時代にタイムスリップしてみたいと気持ちになります。

日峯神社の「御祭神」

日峯神社で祭られている神様をご紹介します。

まずは大日霊貴命、天照大神の別名です。日本神話に主神として登場し、八絖に光を授け世を明るくする神徳の神といわれています。敷地内には、大日霊貴命が腰かけて琵琶を弾き四方を鎮められていたという三つの岩「琵琶岩」「上臈岩」「国見岩」のうち、「上臈岩」が祭祀されています。

また、彦火々出見命は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の第3子。陸上産業の幸を得て授ける神です。

さらに、火酢芹命は、産業の神といわれ瓊瓊杵尊の第2子、彦火々出見命の兄です。海上の幸を得て授ける神とのこと。(こぼれ話:古事記の一節には、彦火々出見命と火酢芹命は瓊瓊杵尊の妻である木花開耶姫(このはなさくやひめ)が火中で産んだとされています。

神社を中心としたまちづくり


日峯神社では「神社を中心としたまちづくり」を合言葉に、四季折々に行われる年間の祭典とともに地域住民を巻き込んだ様々なイベントを企画しています。境内で行われるマルシェや毎月1日と15日に入れ替える花手水もその1つです。

また、日峯祭人会を発足し次世代を担う御神輿の担ぎ手も募集中。「幅広い世代の方々に神社に足を運んでもらい、神社を身近に感じてもらいたい。そして、日峯神社の伝統と文化を未来に繋いでいきたい」という波多野さん。地域のまちづくりの会などで話の場をもったり、神社の公式HPやInstagramなどで情報を発信したりなどしています。

3月29日は宵宮祭が催行予定。夕刻より1時間ほど神輿の渡御が行われます。30日は鈴開祭を開催し祭典やひのみねマルシェ、神輿の渡御や桜のライトアップなど魅力的な企画が目白押し。31日も夕方までマルシェと桜のライトアップを行うとのこと。

(2023年日峯神社の桜)

満開の桜の下に集う人々の笑顔を想像し、春の訪れがより楽しみになった筆者でした。

詳細は日峯神社のホームページで確認できます。

■住所/北九州市八幡西区浅川日の峯1-8-8
■駐車場/あり
■祈願受付時間/9時~17時

※2024年3月26日現在の情報です

(ライター・kohalu.7)

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