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本格ネルドリップコーヒー専門店「春乃木珈琲」 深煎り豆の印象が変わる?【北九州市小倉北区】

(アイキャッチ画像:春乃木珈琲のコーヒー)

昨年12月にオープンしたネルドリップ専門店「春乃木珈琲」。自家焙煎で深煎したコーヒーが重くなく、飲みやすいと評判です。

北九州ではネルドリップ専門店が珍しいということもあり、小倉北区白銀のお店へ足を運んでみました。

昭和を知らない世代による昭和イメージの純喫茶

春乃木珈琲は、西鉄バス「白銀町」バス停そばにある、昭和の雰囲気を残した建物「白銀ニュー第一ビル」の1階中央に位置しています。

「珈琲」のノボリが立っていたら営業中の目印。同店は北九州でも珍しいネルドリップ(布生地のフィルターを使った抽出)専門店です。

ネルドリップという抽出方法もそうですが、ジャジーなBGMが流れる茶色で統一された店内の雰囲気、提供する陶器のカップやソーサーなどあらゆるものが昭和の純喫茶をイメージさせてくれます。

「春乃木珈琲」と言う店名は店主の名前からつけたそうで、お店の名前と店主の名前も同時に覚えてしまうという相乗効果を狙ったそう。すべて漢字であるのも、お店の「昭和の純喫茶のような雰囲気」に合わせたとのことです。

しかし、店主は昭和を知らない平成生まれ。店主自身の昭和のイメージを詰め込んだお店となっています。

珈琲豆を洗う理由とは お米は洗うのに豆は洗わない?

春乃木珈琲では店主が手廻し焙煎機で焙煎した豆を使用しています。手廻しなので、高温になる火のそばに最初から最後までつきっきりの作業です。

元自衛官だという店主が手廻し焙煎機を回している姿は、とても頼もしく見えます。ちなみにInstagramでは、豆洗いから焙煎の様子まで見ることができます。

同店では焙煎前の生豆を洗って脱水してから焙煎します。豆を洗う理由は、表面の汚れを落とし、豆についた薄皮をとるため。薄皮が排出される自動焙煎機と違って、手廻し焙煎機では薄皮が排出されずに燻され、香りにも味にも影響してくるそうです。

一般的に、コーヒー豆は海外からコンテナで運ばれてきます。生豆の状態でも虫食いや、カビなどがついているものは、焙煎前に取り除きます。

「日本の衛生環境で精米されたお米でも洗うのに、コーヒー豆は洗わなくて不安ではないですか」

店主の言葉にドキッとしました。豆洗いというのは、コーヒーのおいしさのためというのはもちろん、安全安心のためでもあるのだと教えていただきました。

ちなみに洗って焙煎している豆は、焙煎から1ヶ月半から2ヶ月ぐらい経ってもおいしさが続くのだそう。

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