福岡県内では初! 郷土料理「ぬか炊き」が食文化ストーリー創出・発信モデル事業に採択【北九州市】
令和6年度の文化庁公募の食文化ストーリー創出・発信モデル事業に、北九州市が提案した「北九州市の郷土料理ぬか炊きの食文化価値の再発見事業」が採択されました。
本事業は、特色ある食文化の継承・振興に取り組む地域に対し、文化価値を伝える「食文化ストーリー」の構築・発信を支援することで、文化振興と地域活性化に役立てることを目的としています。
今年度は全国26事業の応募の中から9事業が採択され、北九州市は福岡県内で初めて選ばれたとのことです。
小倉城下の郷土の味「ぬか炊き」
ぬか炊きは、長年発酵が進んだ栄養豊富なぬかみそ(ぬか床)で青魚を炊き込んだ郷土料理。江戸時代から伝わる小倉城下の郷土食です。
全国的にぬかみそを調味料として炊き込む料理は珍しく、独自の食文化となっています。
イワシやサバなどを醤油・みりん・砂糖などを加えて煮込み、最後にぬかみそを入れて炊き込むことで出来上がります。ぬかみそに入れることで青魚特有の臭みが消えて、ぬか床に漬け込まれた野菜のエキスや山椒、唐辛子の風味、発酵によるほのかな酸味が旨みを引き出してくれるのだとか。
誰でも簡単に作ることができるので、改めて地元の郷土料理を楽しんでみてもいいですね。
食文化ストーリー創出・発信モデル事業とは
北九州市は、食文化ストーリー創出・発信モデル事業に採択されたことを受け、ぬか炊きの魅力を発信していく方針。「北九州の名産品」「北九州に来たら必ず食べる郷土料理」として多くの人に知ってもらい、全国区のブランドに押し上げて、地域経済の活性化を推進していくとのことです。
パンフレットやPR動画、PRイベントなどの発信事業を行うほか、市内での認知度や消費頻度の調査、食育活動の実施も予定しています。
詳細は、北九州市のホームページで見ることができます。
※2024年5月28日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)