「北九州国際漫画祭」が漫画ミュージアムで開催中! 国際漫画大賞優秀作品も展示
年末年始恒例となった「北九州国際漫画祭」が、北九州市漫画ミュージアムで開催中です(1月24日まで)。
例年は海外から作家を招くなど交流イベントも多く行われてきましたが、第5回という節目を迎えた今回は人が移動しての交流に制約が伴う中での開催となります。
「こんな今だからこそ、海外アーティストの作品や、インターネットを活用し実現した国際交流事業を紹介し、未来への希望へつなげることを目指します」と同ミュージアム。年末年始は「北九州国際漫画祭2020」を見に出かけてみませんか。
メイン展示は「ルネー・ノールト『侍女の物語』色彩の魔術」
今回の「北九州国際漫画祭2020」のメイン展示は、「ルネー・ノールト『侍女の物語』色彩の魔術」です。
カナダの作家マーガレット・アトウッドによるディストピア小説を、同じくカナダのアーティストであるルネー・ノールトがグラフィックノベル化した『侍女の物語』は、カナダのみならず多くの国・地域で出版され、高い評価を受けています。全ページ水彩画で描かれた同作は、美しく繊細な色彩表現が特徴的。迫力ある大判の複製原画を楽しんでください。
展示②「第5回北九州国際漫画大賞」優秀作品展
同じく年末年始恒例となった、4コマ漫画の国際コンクール「第5回北九州国際漫画大賞」優秀作品も展示されます。
世界26の国・地域から1259点の作品がエントリーし、前回よりも応募数が増えた今回。自由課題の一般部門では「マスク」「ソーシャルディスタンス」「リモートワーク」など、世界中の人々が関心のあるモチーフを取り入れた作品が多く寄せられました。その中から選ばれた優秀作品が展示されます。
また、「走る」を共通テーマとする「ジュニア部門」(小学生まで)の作品も展示されます。
展示③「日中韓新人MANGA選手権2020」報告展
日本・中国・韓国で選抜された若手漫画家たちが集い、与えられた課題にその場で応えて腕を競う「日中韓新人MANGA選手権」。今年初めての試みとしてオンライン開催に挑戦し、日本選手は西日本総合展示場(小倉北区浅野)、韓国選手は各自の自宅から、中国選手は自宅や魔山工作室(中国・重慶市)会場から参加しました。
その大会の模様と作品の一部をパネルにしたレポート展示が行われます。
展示④「釜山グローバルウェブトゥーンセンター」近況紹介
北九州市漫画ミュージアムが継続的に交流している韓国の「釜山グローバルウェブトゥーンセンター」の近況紹介も併せて行われます。
漫画の魅力や特性を次世代へ伝える「北九州市漫画ミュージアム」
松本零士、わたせせいぞう、畑中純、北条司ら著名な漫画家が数多く誕生した北九州市。「北九州市漫画ミュージアム」では、地元ゆかりの漫画家を中心に、幅広く漫画作品と関連資料を収集・保存し、漫画の特性や魅力を伝えていく研究を行っています。
その研究成果を展示や閲覧などに活かし、漫画の持つ魅力や特性を次世代へ伝えるという文化振興の一翼を担っています。館内は「見る!」「読む!」「描く!」の3つのテーマから成り、子どもから大人まで幅広い世代が集うことができる施設です。
展覧会の概要
「北九州国際漫画祭2020」の概要は以下の通り。
展覧会名 | 北九州国際漫画祭2020 |
会期 | 2020年12月19日(土) 〜 2021年1月24日(日) |
開館時間 | 午前11時〜午後7時 ※入館は午後6時30分まで |
休館日 | 火曜(12/29は開館)、年末年始(12/31~1/2) |
入館料 | 一般200円、学生・高校生以下無料 |
公式HP | http://www.ktqmm.jp/ |
(北九州ノコト編集部)