八幡製鉄所「東田第一高炉」火入れ120年記念 タイムトラベル撮影会を開催
(写真提供=日本製鉄㈱九州製鉄所)
官営八幡製鐵所が1901(明治34)年に第一高炉に火入れし、操業を開始してから、2月で120年となるのを記念し、2月6日(土)、東田第一高炉史跡広場(北九州市八幡東区東田2-3-12)で、「東田第一高炉火入れ式 タイムトラベル撮影会」が開催されます。
当時の古い写真を参考にイメージした服装(帽子やコート、マントなどの貸し出しあり)や飾りつけで記念撮影をするほか、世界遺産登録5周年の節目に作品募集した「八幡製鉄所と私の思い出」の受賞作品の紹介もあります。
官営八幡製鐵所のシンボル的な存在「東田第一高炉」
世界遺産「明治日本の産業革命遺産―製鉄・製鋼、造船、石炭産業―」は、幕末から明治時代にかけて日本の近代化に貢献した産業遺産群です。北九州市を含む8県11市にまたがる23資産からなり、北九州市からは官営八幡製鐵所関連施設が構成資産に含まれています。
1901(明治34)年に操業を開始し、産業都市・北九州市の発展の礎を築いた官営八幡製鐵所ですが、そのシンボル的存在として「東田第一高炉」は広く市民に知られています。
東田第一高炉は、高さ30m、容積493.9㎥、公称能力160トン。建設にはドイツの技術が使われ、最盛期には八幡地区に10基の高炉が建設されました。現在見ることができる高炉は第10次改修高炉で、日本最初の高圧高炉として建設されました。1962(昭和37)年8月の火入れから1972(昭和47)年1月の吹き卸しまで操業しました。
東田第一高炉は生産拠点が戸畑地区へ移転したことなどの理由により、その役目を終えました。一時は老朽化により解体の危機に直面しましたが、保存を求める市民運動により、北九州市の史跡として文化財に指定。現在は、モニュメントとして東田第一高炉史跡広場に保存されています。
イベント概要
「東田第一高炉火入れ式 タイムトラベル撮影会」は、2月6日(土)午後1時~午後3時、東田第一高炉史跡広場で行われます。参加費は無料。対象は小学生以上(小学生は保護者同伴)。定員30人(応募多数の場合は抽選)。
参加希望者は、郵便はがき(1枚につき4人まで)に、希望催し名「タイムトラベル撮影会」、〒住所、氏名(ふりがな)、年齢(学生は学年も)、電話番号を記し、〒803-8501北九州市役所企画調整局世界遺産課へ(※市役所への郵送の場合、宛先は郵便番号と部署名で届きます)。1月23日(土)消印有効。複数人数分を申し込む場合は参加者全員分を記入し、代表者の前に(代)と記入する必要があります。問い合わせは同課(093-582-2922)まで。
(北九州ノコト編集部)