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新しくなった「JR九州社員研修センター」 若きつばめたちの学び舎に潜入!【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:JR九州社員研修センターロビー展示の「つばめたちの学び舎」の彫刻)

JR九州ウォーキングで新しくなったJR九州研修センターの見学を含むウォーキングコースが設定されていたので、3月上旬に参加してきました。

JR九州ウォーキングは現在「2024年春編」が3月~6月の週末や連休に開催されています。参加費無料で予約も不要となっており、午前8時30分から11時までの間、各自都合のよい時間に出発駅にて受付。午後3時までにゴールすればよいので1人でも参加しやすいイベントです(例外もあります)。

まるで研究所のような社員研修センター

今回はJR門司駅を出発し帰ってくる約5kmのコースでした。

受付でマップをもらい、矢印に沿って進みます。コースの途中で旗や印が設置され、赤いジャンバーを着用した係の人が誘導をしてくれるので迷うことなくたどり着けます。

(2022年に新校舎が完成した社員研修センター)

筆者は以前にもJR九州ウォーキングで社員研修センターを訪れたことがあります。その時の旧校舎はまさに“学校”という感じでしたが、現在の建物はモダンで正面の外観はまるで研究所のようです。

(新しい校舎になっても変わらぬスローガンが駅名標のようなモニュメントに刻まれている)

しかし、新しくなっても変わらぬものがありました。エントランスに向かう途中に駅のホームを模したモニュメントがあり、「限りなき創造・逞しい実践」と書かれています。これは旧校舎の門付近にも掲げられていたスローガンです。

また、JR九州の社歌である「浪漫鉄道」は多くのヒットソングを生み出した鈴木キサブロー氏が作曲し、ハイ・ファイ・セットが唄った名曲で、その歌詞が一節ずつブロックに刻まれています。これに旧校舎を解体した時のレンガが使われており、さらにひとつひとつのレンガに添えられている名前は新校舎の立ち上げに携った社員の皆さんだということです。

モニュメントの鉄路の傍に散りばめられている破砕ブロックも同様に、捨てずに取っておいたレンガが使われているそう。

新幹線実習室にはJR九州の新幹線「800系」のシミュレーターなども

建屋に入る前にイベントとしてミニ新幹線が走っていて、老若男女みなさん楽しそうに乗車していました。

また高所作業車の体験乗車や、制服を着て記念写真が撮れるコーナー、グッズ販売のブースなどもあり、なかなかエントランスにたどりつけないほど魅力的なものがたくさんありました。

入口から入ると、まるで開業したての駅構内のような広々とした空間が広がっています。九州の地図とともにそこを走っている特急Nゲージの模型が展示されていて、研修センターという事を忘れ旅心が湧いてきそうです。

駅の改札口も模擬されています。ガラスの向こう側の室内には「マルス」と呼ばれるきっぷ予約システムの機器が並んでいて、実習室となっていました。

そして、誰もがときめく「新幹線実習室」も見学可能となっており、早く部屋に入って見学したいと脚も速まります。

部屋の一番奥にJR九州の新幹線「800系」のシミュレーターがあり、座って写真などを撮ることができるようになっていました。これは旧校舎の時のものをそのまま使っているとのことです。

(ちょっと俳優の北村一輝さん似の緒方駅長)

ここで門司港駅の駅長、緒方さんに話を伺うことができました。JR九州の社員さんはいつのイベントでも親切に気持ちよく応対してくださるのですが、駅長の緒方さんも気さくに写真撮影に応じてくれました。

また、緒方さん自らウォーキング参加者にも積極的にお話をしており、私も昨年開業した添田と日田を結ぶBRT「ひこぼしライン」や、駅長が運転士のころのお話などを聞くことができました。

(2023年夏にデビューしたBRTひこぼしライン。JR添田駅で列車からドアトゥドアで乗り換えができるようになっている。)

電車好きのお子さんでも楽しめる充実した施設

新幹線のモックアップは運転席だけでなく、ドアやパンタグラフ、車内放送設備などもありました。

車内放送用の原稿例がひらがなで書かれていて、電車好きのお子さんでも楽しめるように工夫されています。

(信号の仕組みを示す鉄路のジオラマ。実際にJR九州で走っている特急が並んでいた)

他にも信号実習通信室、在来線総合実習室などがあり、813系電車のドアを開閉し、お客さんが安全に乗降しているか安全確認するモックアップもありました。

紹介しきれないほどの室内の施設ですが、外にも駅のホームと踏切など鉄道施設があります。

長崎を走っていた「シーサイドライナー」のような青と赤の気動車が見えますが、これはキハ40の客席部分を切断し、車両の前と後ろをくっつけたユニークな設備で、「BUNPEI4004(最後の4は文字が左右逆デザイン)」と書かれていました。

これは後ろについている台車の部分と前方の機関車の連結、または解放の演習用で、専門的には「分割・併合」というらしいです。それで「ぶん(かつ)・へい(ごう)」分併(ブンペイ)、さらにキハ40の前と後ろを合体しているので文字もミラーのように「40・04」を続けているようでした。とても洒落ていますね。

(後方の車台はから連結部分がよく確認できるようになっている)

時間が過ぎるのはあっという間で早くしないとゴールができない時間になりそうだったので、後ろ髪をひかれる想いで、センターを後にしました。

ウォーキングマップのイベントにも参加

ウォーキングマップには他にもベーカリーショップのおもてなしなどのイベントがあったので、寄ってみることにしました。

グランドアムールさんでは参加者には甘酒が振舞われていました。これは地元猿喰のお米を使った甘酒で、歩いたあとに元気になれそうで、美味しかったです。

門司の街中は昔ながらの商店街が広がっていて、ウォーキングするにも寄り道するにも楽しいと思います。

リニューアルオープンした老舗の眼鏡店のウインドウにはちょうどお雛様や雛飾りの下げものなどがかわいく飾られていました。

時間内に門司駅に戻ってくるとコンコースでゴールの受付をしていました。ゴール後、通常はスマートフォンを使ったスタンプラリーがあるのですが、「2024年春編」ではゴール後にくじ引きがあって、運が良ければグッズが当たるようでした。

JR九州ウォーキングの参加方法、日程等の詳細は「駅長おすすめのJR九州ウォーキング」のHPで確認できます。

※2024年4月2日現在の情報です

(ライター・いるかいる)

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