【コロナ／北九州】フードバンク、市内7か所でコロナ対策緊急食料支援

(画像提供：NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン)

NPO法人フードバンク北九州ライフアゲインは、早急に支援が必要とされる子育て世帯に対して「コロナ対策における緊急食料支援」を実施することを4月24日、発表しました。市内の小中高校などが臨時休校となり、子ども食堂も休止されていることを受け、これまで行ってきた食品を配布する活動に加えた、新たな追加策です。

300世帯分の緊急支援を決定

フードバンク北九州ライフアゲイン事務局長の陶山惠子（すやま・けいこ）さんによると、同団体では3月末より、北九州市と共同で子ども食堂の利用者などに食品を配布する活動を行ってきたそうです。今回、収入が減少した世帯に対する給付金などの政府による支援は短期には実現が難しい状況であり、子育て世帯がより厳しい状況になっていると判断して、新たに貯蔵している食材・食品など300世帯分を配布することに決めました。

陶山さんは「4月27日から5月31日まで、市内7か所で配布することを決めました。今回はこども食堂の利用者から、さらに対象者を広げたいと思っています」と話し、区役所の保健福祉課の窓口に経済支援の相談に来た人にも、今回の支援策を利用してもらいたいとの考えを明かしました。

今回の緊急食料支援の受け取りには、区役所の保健福祉課「子ども家庭相談コーナー」で緊急食糧支援の対象者として「チラシ」を受領し、LINEで事前に登録をする必要があります。

今後も夏休みや冬休みに同様の企画が予定されており、今回、LINEの登録をした人で、先着順のため食品を受取れない人は、優先的に食品を受け取れる見込みです。

食材・食品の受け取り場所の一つである正圓寺（小倉北区）は、3月末に食料支援のお手伝いを始めたそうです。井上住職は「今日は1件、お問い合わせがありました。わずかばかりですが、地域のみなさまのお手伝いができればと思っております。みなさまのお気持ちに寄り添い、コロナが早く終息するよう、世の中安穏（あんのん）なれと願っております」と話しました。

(画像提供：NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン)

食料の受け取りのほか、食料の寄贈や寄付、ボランティアについても以下の問い合わせ先で受け付けています。

【ＮＰＯ法人フードバンク北九州ライフアゲイン連絡先】

※4月27日、電話取材を行いました。

（北九州ノコト編集部）

＜食料支援の受け取り場所＞

※食品の受け取り時に、食品を入れるレジ袋などの大きめの袋（米3kg用）を持参。