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「小倉昭和館」で「活弁」イベント 映画『カツベン!』出演の弁士が登壇 

(アイキャッチ画像:小倉昭和館)

12月19日(日)午後3時から、「東アジア文化都市北九州2020▶21」パートナーシップ事業として、「活弁」イベントが小倉昭和館で開催されます。

登壇するのは、弁士の片岡一郎さんと楽士の宮澤やすみさん。昔と今をつなぎ、日本と世界に伝統文化を伝える、無声映画の活動弁士付きの上映会(全4作品)です。

「活弁」とは

映画がまだ「活動写真」と呼ばれ無音だった頃、スクリーンの脇で一心に映画の説明をする人たちがいました。その人たちは「活動弁士」と呼ばれ、楽士の奏でる生演奏にのせて、多彩な声色を使い分け、独特の“語り”を駆使し、無声映画に魂を吹き込み、観るもの・聴くものを魅了してきました。

無声映画にリアルタイムに音と声をのせ、日本独自の発展をした“弁士付き活動写真”は、デジタル技術の普及した今もなお脈々と受け継がれる伝統話芸であり、数多の人々を虜にしています。

登壇者は弁士の片岡一郎さんと楽士の宮澤やすみさん

片岡一郎さん(写真左、撮影/安達英莉)と宮澤やすみさん(同右、撮影/HIZUMI)

今回登壇する弁士の片岡一郎さんは、1977(昭和52)年生まれ。2002(平成14)年2月に活動弁士の第一人者である澤登翠に入門し、同年2月にデビューしました。これまでに説明した無声映画作品は約350作品で、国内外で活動しています。周防正行監督の映画『カツベン!』には出演だけでなく、主要キャストへの実演指導などでも協力。NHK大河ドラマ『いだてん』にも活弁役で出演しました。

幼少より日本文化と音楽に親しんできたという楽士の宮澤やすみさんは、しばらくロック、ジャズの活動に傾倒するもミニマルな三味線音楽「小唄」に魅了され、神楽坂の家元に入門。2008年に師範取得後は、小唄指導のほか各地で演奏活動を行うほか、小唄演奏会の主催もしています。2010年から片岡一郎さんの呼びかけで無声音楽伴奏に携わり、東京国際映画祭の歌舞伎座公演ほか、ドイツ・イタリア・ベルギーなどで公演。国内外で活動しています。

「東京行進曲」など4作品を上映

今回の上映予定作品は、「赤垣源蔵」(19分)、「東京行進曲」(30分)、「The mission of Mr.Foo」(12分)、「The Unknown」(49分)の4作品。

邦画と洋画、それぞれの無声映画を、弁士と楽士がどのような語りと演奏で盛り上げるのか、楽しみですね。

イベントの前売り券は小倉昭和館窓口で購入できるほか、メールでの予約を受け付けているとのことです。詳細は小倉昭和館ホームページで確認できます。

■日時/12月19日(日)午後3時から
■会場/小倉昭和館(北九州市小倉北区魚町4-2-9)
■料金/2500円

※2021年12月6日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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