市有形文化財「旧安川邸」内にオープンした喫茶に親子でお出かけ♪【北九州市戸畑区】
これまで限定的に公開されてきた北九州市指定有形文化財「旧安川邸」(戸畑区一枝)が2022年4月から常時公開となりました。さらに5月から敷地内に喫茶もオープンしています。どんな喫茶なのか親子でお出かけしてきました♪
正門入ってすぐの洋風「本館棟」へ!
「旧安川邸」は、明治期に石炭関連企業を次々と創業し、工業都市北九州の基礎を築いた企業家、「安川敬一郎」により建設され、以後三代にわたり、安川家当主と一族が居住した住宅です。約13,000平方メートルもの敷地がある旧安川邸。早速、正門を入ってすぐ正面にある洋風の「本館棟」へ。
玄関を入ってすぐにあるのが、客人との面会のために建築された「応接室」。
暖炉やフローリング、照明など洋風の装飾が施され、当時最先端だった和洋折衷の趣向が取り入れられています。
昔の電話もあって、娘も珍しそうにしていました。
畳敷きの廊下を進むと、喫茶の看板が…!
奥に続く「大座敷棟」に向かいます。
庭園を眺めながらいただく日本茶専門店の喫茶メニュー
喫茶スペースは、旧安川邸で最も古い「大座敷棟」。中心となる「大座敷」は、官営八幡製鉄所を誘致するための最初の会談が開かれた歴史ある部屋です。大座敷前に広がる庭園が見渡せます。
庭園は、広々とした芝生に加え、滝や水路もあり、綺麗な新緑と流れる水の音に癒されながら喫茶を楽しむことができます。
喫茶の運営に協力するのは、小倉北区中島で古民家カフェ「茶論Salon du JAPON MAEDA」を展開する老舗の日本茶専門店「前田園茶店」。旧安川邸を建設した安川敬一郎が好んだといわれる煎茶を中心に提供しています。
メニューは、「お煎茶セット」「ほうじちゃセット」「本玉露セット」とセットメニューのほかに、老舗の日本茶専門店だけあって、お茶と炭酸を組み合わせた珍しいメニューなどもありました。
セットメニューはそれぞれのお茶に、この日は季節の生菓子かわらび餅かを選べました。私は「本玉露」に季節の生菓子を選びました!菖蒲に見立てた生菓子がピンク色でとっても綺麗でした。
娘はほうじ茶とわらび餅のセットをチョイス!こちらも美味しそうでした。
綺麗な庭園を眺めながら味わうことができる旧安川邸の喫茶。近場のお出かけでちょっとした非日常感、プチトリップ感が味わえました。
7・8月は「お出かけ応援プレミアムサマー」で北九州市民は旧安川邸の入場料が無料になるので、夏休みに親子で出かけてみるのもいいかもしれません。
詳細は「旧安川邸」ホームページで見ることができます。
■所在地/北九州市戸畑区一枝1-4-23(夜宮公園の一部)
■開館時間/9:00~17:00
■休業日/火曜(火曜が祝日の場合はその翌日)、12月29日~1月3日
■入場料/一般260円、小中学生130円
■駐車場/20分以内は無料、30分ごとに100円、当日最大600円(24:00まで)
■アクセス/西鉄バス「明治学園前」下車、徒歩約5分
※2022年7月14日現在の情報です
(ライター・谷川のぞみ)