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小倉南区「Presto」が『医療向けウィッグ』レンタル開始 セミオーダーで作製

(アイキャッチ画像:「メディフィール」を試着する様子)

抗がん剤治療や脱毛症などによるヘアロスで悩む人をサポートする「医療用ウィッグ」。見た目の印象を保つのはもちろん、自分の髪の代わりに頭部を保護してくれますが、一定基準を満たしたものだけが「医療用ウィッグ」として認証されます。

そんな医療用ウィッグのレンタルサービスが、美容室「Presto 志井店」(北九州市小倉南区徳力7-1-15)で開始しました。同店でレンタルできる医療向けウィッグ「Medifeel(メディフィール)」は、一人一人その人のスタイルに合った形でセミオーダーで作製される新品のウィッグとのことです。

髪色やデザインを選び、過去の写真を元に美容師がスタイルを作製

「メディフィール」は、日本人の髪色に合わせた「ブラック」「ダークブラウン」「ブラウン」のベースウィッグ3種類を用意。また、ショートやミディアム、ロングと好みのデザインから選べます。選んだウィッグを試着した後、過去の写真を元に美容師がウィッグのスタイルを作製してくれます。

レンタル期間は5カ月。レンタル期間終了後は買い取りもできます。

また、自治体ごとに設けられている医療向けウィッグによる助成金制度も申請が可能とのことです。

本人に合った自然なウィッグを提供したい

「メディフィール」のレンタルサービスを開始したのは、「Presto 志井店」を運営する株式会社レボル(本社:埼玉県川口市、以下「レボル」)。美容室のコンサルティング事業と自社直営サロンを運営する会社です。

がん治療をしながら仕事を続けている知り合いから「抗がん剤の副作用による脱毛もあり、帽子をかぶりながら仕事をしている」という話を「レボル」スタッフが聞いたことが、「メディフィール」企画のきっかけだったそう。

直営サロンには年配の人も多く、これから一時的なヘアロスを経験する人が増える可能性もあると考えた同社は、「いつも来てくださるお客様がその経験をされたときにショックを受けられるのではないか。悩みを抱える方も、できるだけご自身のスタイルを維持できるように、少しでも気持ちが明るくなるようになっていただきたいと考え、医療向けウィッグのスタイルオーダーサービスを始めることにしました」と言います。

既製品を利用する人も多くいますが、着用したときに違和感が出てしまうことにストレスを感じる人も多いと言い、「美容室を運営する企業として、その方に合った自然なものをご提供したいと考えました」と同社。使用する人の過去の写真を見て、その雰囲気に合わせたスタイルを美容師が作製。既製品よりも自然なスタイルが再現できるそう。

インナーキャップを付ける様子

また、包帯から作った非常にやわらかいインナーキャップを使用しているので、締めつけ感や蒸れも感じにくく、ウィッグを長時間装着しても快適に過ごせるとのことです。

詳細は「Presto 志井店」ホームページで見ることができます。

北九州市がん患者医療用ウィッグ等購入費助成事業

北九州市では、がんに罹患された人が治療に伴う外見の変化をカバーするために購入した医療用ウィッグや補整具等(以下「用具」という)の費用の一部を助成しています。令和3年度の助成は、令和3年4月1日から令和4年3月31日までに購入した用具が対象となっています。

助成対象となるのは、「北九州市内に住民票がある」「がんと診断され、現在治療中または過去に治療を受けたことがある」「県内他の自治体から同様の助成を受けたことがない」のすべてに該当する人。

助成対象となる用具は「医療用ウィッグ等区分」に該当する用具と「補整具等区分」に該当する用具。対象期間内であれば購入の個数制限はありません。

令和3年度分の申請期限は、令和4年3月31日(木)必着。ただし、「がん治療や症状の悪化等のやむを得ない事情により、期限までに申請できない場合は、保健福祉局難病相談支援センターに相談してください」とのことです。

助成対象にならないものや申請方法など、詳細は北九州市ホームページで確認できます。

※2022年1月26日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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