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YOUは何しに戸畑へ? ボランティア運営「戸畑日本語教室あやめ」に行ってみた【北九州市戸畑区】

(アイキャッチ画像:日本語を教わる様子)

JR戸畑駅近くにある戸畑生涯学習センターで、毎週金曜日の夜に開講されている「戸畑日本語教室あやめ」。

戸畑区で唯一のボランティア日本語教室で、外国人に無料で日本語を教えています。

8月の初めにこの教室を訪ねてみました。

様々な教材でグループ日本語レッスン

戸畑生涯学習センターは、戸畑駅を出て「ウェルとばた」前の大通りを渡ったところにあります。

2階に上がると、「戸畑日本語教室あやめ」の掲示が掛かった集会室の扉を発見。

教室に入ると、長机ごとにグループが分かれ、それぞれに教師と学習者らしき人たちが向かい合う姿が見られます。

市販の書籍にノート、ホワイトボードにタブレットなど教材は様々なようです。教えている内容も、文法や語彙に会話に試験対策と多岐に渡っています。

2012年に開始 現在では地域イベントへの参加も

「戸畑日本語教室あやめ」が始まったのは2012年。戸畑区に自生していた、“幻の花”とも言われる「トバタアヤメ」の名を教室名にしたそうです。

ボランティアで日本語を教えるスタッフは日によって5~8人で、主婦や元教員の経歴を持つ人も。生徒は10人くらいで、国籍はネパール、中国のほか、ベトナム出身の方もいるといいます。

近くの九工大の学生や仕事で在住されている方が多いようですが、皆さん日本語の学習を楽しんでいる様子です。

9月には「わっしょい百万夏まつり」の百万踊りにグループで参加するとのことで、そうした地域イベントも楽しみとなっています。

「戸畑に来た理由は?」生徒の皆さんに話を聞いてみた

「戸畑日本語教室あやめ」で日本語を教わっている皆さんに個別に話を聞きました。

この日はネパールから来たという学習者の方が多かったです。

将来の夢は「エンジニア」(サハさん)

読書や旅行が趣味だというサハ・ニランザン・プルサドさんはネパール出身。配管設計の仕事をされているそうです。

去年から仕事の関係で戸畑へ。その都合で学び始めた日本語ですが、「お疲れ様」などの挨拶の言葉が気に入っているといいます。

北九州は想像していたより自然が豊かなところが気に入っている様子。将来はエンジニアの専門家として働きたいそうです。

日本食が大好き高校生(ソニカさん)

ポウデル・ソニカさんもネパール出身。現在は高校1年生だそうです。

お父さんが料理人で、その仕事の関係で一昨年から日本で暮らしています。

北九州の生活は楽しいそうで、から揚げやラーメンといった日本食も気に入っているといいます。

趣味は映画や音楽で、ネパールやインド、アメリカや日本のものが好み。将来は大学に進学し、卒業後は空港で働きたいそうです。

サッカーはスペインがひいき(クリスナさん)

カトリ・クリスナさんもネパール出身。去年来日し、エンジニアとして働いているといいます。

仕事のチャンスが多いことから日本へやって来たといい、北九州は生活費が安くて過ごしやすいとのこと。食べ物もラーメンやうどん、最近では特にチャンポンがお気に入りです。

サッカーやクリケットが趣味で、今年6月から7月にかけて開催された開催FIFAワールドカップ2026で応援していたスペインが優勝したことを喜んでいました。

日本語は文法が面白く漢字も読めるが、書くのがなかなか難しいとのこと。将来は国の家族と一緒に東京や京都を旅行するのが夢だと語りました。

日本の技術に惹かれて戸畑へ(プルナさん)

カトリ・プルナさんもネパール出身。去年来日し、作図の仕事をしているといいます。

ネパールにいたころから日本の技術に興味があって、友人の紹介から北九州に来ることになったのだとか。北九州の生活は面白く、食べ物では餃子が好きだそうです。

日本語は漢字が難しいが、色々な話し方があるのを面白く感じている様子。将来も専門家として仕事を続けて行きたいそうです。

橋の夜景がお気に入り(ディリップさん)

ディリップ・パンディさんもネパール出身。2020年より北九州の企業で研究開発の仕事をしているそうです。

ネパールの大学を卒業したあと大学院での研究も考えていたそうですが、友人から聞いたこちらの企業での研究に興味を抱き奥様と一緒に移住したとのこと。日本は技術のほか、考え方やマナーも気に入っている様子です。

日本語は言い方によるニュアンスの違い、文章の書き分けが難しいとのお話。北九州の生活は気に入っているようで、戸畑駅から見える赤くライトアップされた橋の夜景が好きだといいます。

日本は「空気を読むのが難しい」

もう一人、中国出身の女性がインタビューに応じてくれました。

彼女は去年、エンジニアの仕事のために来日。故郷の町から近いことから北九州を選んだそうです。

東京にも行ったことがあるそうですが、北九州の方が物価が安く人との関係が良いと気に入っている様子。食べ物もつけ麺や油そばがお気に入りだそうです。

中国人なので漢字は難しく感じないものの、日本語の会話はニュアンスの使い分けが難しく、“空気を読む”文化にも手こずっているとのこと。将来は子どもを連れて東京や京都、北海道などを旅行するのが夢だそうです。

外国籍在住者が気軽に立ち寄れる居場所に

戸畑日本語教室あやめ代表の清水さんは、「あやめは、ボランティア日本語教室としては戸畑区で一つだけ。諸先輩方、長く志のある方でずっと受け継がれてきた教室で、学習者の方がなんとなくふらっと来られるような居場所にもなっています」と話します。

慣れ親しんだ日本語を外国語として教えながら、国際交流も楽しめる──。

教師の側から見ても、魅力的な地域ボランティア活動の場所ではないでしょうか。

<戸畑日本語教室あやめ>
■所在地:北九州市戸畑区中本町7-20 戸畑生涯学習センター2F・第3集会室
■日時:毎週金曜日18:30〜20:00

※2026年8月17日現在の情報です

ライター・宮城保之

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