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小倉昭和館で「水俣曼荼羅」限定上映&監督トーク 6時間超の大作ドキュメンタリー

(アイキャッチ画像:小倉昭和館)

4月17日(日)午後0時30分から、小倉昭和館(北九州市小倉北区魚町4-2-9)で、「水俣曼荼羅」の1回のみ特別上映が行われます。

「キネマ旬報ベスト・テン」文化作品映画賞1位に選ばれた作品

「ゆきゆきて、神軍」「れいわ一揆」などの作品を手掛けた原一男監督が、日本四大公害病の一つとして知られる水俣病をめぐる人々の生活、学術研究、裁判の様子を15年にわたり撮影し、5年の編集期間を経て完成させたドキュメンタリー「水俣曼荼羅」(2020年/日本/372分/疾走プロダクション配給)。第1部「病像論を糾す」、第2部「時の体積」、第3部「悶え神」の3部構成となっており、6時間を超える大作です。

「第95回キネマ旬報ベスト・テン」で文化映画作品賞第1位にも選ばれた「水俣曼荼羅」。北九州市では2月に北九州市立大学「北方シネマ」で1回だけ上映された同作品が、小倉昭和館で上映されることになりました。

©疾走プロダクション

「水俣曼荼羅」概要

「水俣はもう、解決済みだ」。そう世間では、思われているかも知れない。でもいまなお和解を拒否して、裁判闘争を継続している人たちがいる。

穏やかな湾に臨み、海の幸に恵まれた豊かな漁村だった水俣市は、化学工業会社・チッソの城下町として栄えた。しかしその発展と引きかえに背負った〝死に至る病″はいまなお、この場所に暗い陰を落としている。

不自由なからだのまま大人になった胎児性、あるいは小児性の患者さんたち。末梢神経ではなく脳に病因がある、そう証明しようとする大学病院の医師。病をめぐって様々な感情が交錯する。国と県を相手取っての患者への補償を求める裁判は、いまなお係争中だ。そして、終わりの見えない裁判闘争と並行して、何人もの患者さんが亡くなっていく。

しかし同時に、患者さんとその家族が暮らす水俣は、喜び・笑いに溢れた世界でもある。

豊かな海の恵みをもたらす水俣湾を中心に、幾重もの人生・物語がスクリーンの上を流れていく。そんな水俣の日々の営みを20年間、じっと記録してきた原監督。「水俣を忘れてはいけない」という想いで生み出された原監督の新たな代表作、それが壮大かつ長大なロマン「水俣曼荼羅」なのです。

幕間・上映終了後には原一男監督によるトークも

長時間の上映となるため、第1部・第2部・第3部の間には休憩時間が設けられます。幕間・上映終了後には原監督によるトークも行われます。

鑑賞料金は一律3900円(サービス料金などは無し)。現在、お得な前売り券(スペシャルポストカード付き3600円)を販売中。前日の4月16日までに小倉昭和館窓口で購入できます。前売り券は先着100人限定。無くなり次第終了となります。

詳細は、小倉昭和館ホームページで確認できます。

※2022年4月14日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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