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JICA九州×九州国際大学サッカー部 「やはたの日」にゴミ拾い【北九州市八幡東区】

(アイキャッチ画像:ゴミ拾いの様子)

5月18日、独立行政法人 国際協力機構九州センター(JICA九州)のスタッフと九州国際大学サッカー部の有志が合同で清掃活動を行いました。

みんなで一緒に八幡をキレイに

『みんなで一緒に八幡をキレイに』をキャッチフレーズに八幡東区の団体が集まる「やはたアートフォレスト実行委員会」では、八幡にちなんだ「8」のつく日を「やはたの日」と制定し、毎月8日の午前9時頃に「やはた一斉ゴミ拾いデー」と称して八幡東区のどこかでそれぞれ「ゴミ拾い」を行っています。

JICA九州では有志による2S(整理・整頓)カイゼン活動の一環として2019年度からセンター周辺のゴミ拾いを行っていましたが、「やはたアートフォレスト実行委員会」(※)に参加したことから、2020年12月からは「やはたの日」に合わせ、毎月1回のペースで清掃活動を続けています。

※「アート」をキーワードに八幡地区を活性化する取り組みを行おうと八幡地区の団体で組織された委員会

8つのグループに分かれ、JICA九州と九国大周辺を清掃

JICA九州の道路を隔てて真向かいに位置する九州国際大学のサッカー部も「やはたの日」である毎月8日・18日・28日に大学周辺で清掃活動を行っているということで、5月18日の「やはたの日」に合同で清掃活動を行わないかとJICA九州から呼びかけたところ、賛同した多くのサッカー部員が参加することになりました。

当日はJICA九州の体育館に集合。8つのグループに分かれ、JICA九州と九州国際大学の周辺を30分ほどかけてゴミ拾いをしてくるというものです。

この日のグループは「アンゴラ」「インド」「マレーシア」「サモア」「スリランカ」「ザンビア」「ガーナ」「ボリビア」の国名で分かれていましたが、理由を尋ねたところ、各グループのリーダーとなっているJICA九州のスタッフが駐在したことがある・行ったことがあるなどゆかりのある国になっているとのことでした。

サッカーを通じて大学生とウルグアイ研修員の会話も

今回は「ザンビア」チームに同行。JICA九州、九州国際大学サッカー部員に加え、ウルグアイからの研修員が3人というメンバーです。

トングとゴミ袋を手に持ち、チームに割り当てられたエリアをゴミが落ちていないか探しながら移動。大学の周辺は日頃から清掃活動が行われていることもあり、ゴミがほとんど落ちていませんでしたが、それ以外のエリアになると次々とゴミが見つかります。

タバコの吸い殻や空き缶といったゴミに加え、植え込みからおにぎりや茶わんなど「なんでこんなものがここに?」と驚くようなゴミも見つかりました。

ゴミ拾いの途中、九国大サッカー部員とウルグアイの研修員がサッカーについて英語で会話する場面も。どう伝えればいいのか分からない時はJICA九州のスタッフが間に入って会話をつなぎ、楽しそうに会話を続ける姿が印象的でした。

JICA海外協力隊にはサッカーなどのスポーツを通じた国際協力も担う「スポーツ」隊員もいるそうなので、今回のような活動をきっかけに海外で活躍するスポーツ隊員も将来誕生するかもしれません。

別々に活動していた2組が一緒になることでお互いに刺激に

約30分の清掃活動を終え、JICA九州に戻ってきた8グループが拾ってきたゴミの量は活動時間30分足らずとは思えないほどで、中には寝袋のような大きさのゴミも。また、さくら通りの中央分離帯には多くの空き缶などが捨てられており、清掃活動の度に拾ってもまた次になると新たなゴミが増えている状況だと言います。ゴミを拾って、まちを美しく保ってくれているという人たちの存在を意識し、私たちも日頃からゴミを捨てないということを徹底していきたいですね。

「海外からの研修員の皆さんと一緒に活動したり、JICA九州スタッフの方たちの流暢な英語での活動説明を耳にしたりすることで、学生たち、特に国際社会学科の学生が『もっと勉強しよう』と刺激を受けたことだと思う」と話すのは九州国際大学サッカー部顧問の木下温子先生。

これまでもそれぞれ続けてきた清掃活動ですが、一緒にやることでの発見もあったようで、「これからも定期的に一緒に清掃活動を行ってきたいですね」とJICA九州・木下先生ともに話していました。

※2023年5月21日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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