北九州初の新型コロナ感染者 勤務先タクシー会社の現在
世界中で猛威を振るう、新型コロナウイルス。日本各地でも感染者が続々と増えています。
北九州市内の感染者についても、さまざまな情報が飛び交っています。一方、正確な一次情報がうまく届いていない状況も散見されます。
北九州ノコトは、ローカルメディアの責として、地域における正確な「コロナ関連情報」を広く発信する役割を担いたいと思います。私たちの情報発信が、少しでも市民のみなさんの役に立てばうれしいです。
そして、一日も早い終息を願います。
(写真はイメージ/画像提供:フリー素材のぱくたそ)
北九州市内の新型コロナ感染者 1例目
北九州市は3月1日、市内在住の60代のタクシー運転手が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
市は、患者情報、勤務先、医療機関といった感染者に関する情報を公開しています。
それによると、1例目の感染者は3月1日に陽性が判明。感染症指定医療機関に転院し、入院。同19日には退院したと報告されています。濃厚接触者にあたる305人は、全員が観察期間を終了。感染した人はいないことが確認されています。
感染者が勤務するタクシー会社の現在
感染者の方が勤務するタクシー会社の営業所では、事業所等の消毒および全従業員の健康観察期間を終え、3月16日から営業を再開しています。同社では、再開を控えた同13日に、北九州地区より順次「低濃度オゾン発生装置」を全車両へ搭載するなどとする感染防止・乗務前チェック体制等の強化を発表しました。そのほか、健康状態の確認、手洗い、うがい、マスク着用、車内の換気・消毒の徹底も実施しています。
上記発表からおよそ1か月。現在の状況について、同社の交通事業部へ問い合わせてみました。(電話取材日:2020年4月6日)
―感染防止・乗務前チェック体制等の強化は引き続き行っていますか?
「健康状態の確認、手洗いやうがい、マスクの着用は引き続きドライバーに徹底してもらっています。車内換気については、待機時はもちろんですが、お客さま自ら窓をあけ換気していただくこともあると報告を受けています。大変助かります」
―低濃度オゾン発生装置の設置状況は、どうなっていますか?
「低濃度オゾン発生装置の全車両搭載については、手配が済み、順次取り付けに入ります。北九州市内だけでなく、全国規模で導入します。車内のソケット部分に取り付けるものですが、ソケット発注の手配は済んでいます。北九州の各営業所へ発送完了しており、順次取り付けてもらうようにしています。全車両への設置は遅くとも6月中には完了する見込みです」
―新たに始めた対策はありますか?
「新たに対策を検討している最中です。発表できる段階になるまでもう少し待っていただければと思います。日本中がこのような事態の中、『乗ってください!』と言えないのが現状です。今はみんなでこの状況を耐えて、頑張っていきたいです」
※いずれの回答も4月6日時点。
(北九州ノコト編集部)