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「西鉄 自動運転バスの実証実験」北九州空港~JR朽網駅間で無料試乗体験も

10月22日、西日本鉄道株式会社は、北九州市で中型自動運転バスの実証実験を開始しました。

北九州空港とJR朽網(くさみ)駅間の約10.5キロを1日6往復します。

日本初の実験 利便性の向上に期待

JR朽網駅

バス業界は、運転手不足やコロナの影響による利用者の減少など課題を抱えています。
自動運転バスは、これらの課題解消に加え、増便や運行時間帯の拡大など利便性の向上に期待が寄せられます。

同社は、今年2月にも小型バスを使い、プレ実証実験を行ってきました。
今回の実証実験では、北九州空港とJR朽網駅の運行区間内に10か所ある信号のサイクル情報を、無線装置を通じて車両に送信する「信号情報提供システム」を導入。
そのうちの6か所は、クラウドを介さず直接信号機とバス車両が直接通信を行う方式を採用しています。
見通しが悪い交差点ではAIを導入し、車の動きを予測。交差点での事故を予防するほか円滑に自動走行ができるよう検証します。

直接通信を行う方式や、AIが予測するシステムを導入し、公道を走行する実験は、日本初だそうです。

自動運転バスの実証実験を無料で体験

同社は、自動運転が体験できる無料試乗と、自動運転に関するアンケートを実施します。

試乗は事前予約制で、受付は10月22日(木)~11月29日(日)。
試乗期間は、11月11日(水)~29日(日)となっています(16日、17日、24日は運休)。
運行時間は日によって異なりますが、午前6時~午後9時の間で決められた便に乗車します。

西日本鉄道のHP内にある自動運転バスのページから予約可能です。
1便につき22席で、着席でのみ試乗できます。座席に空きがあれば、予約なしでも乗車できるとのこと。

自動運転バスには、モニターが2か所設置されており、運転席のハンドルが見える映像や速度が表示されます。
実証実験のため、緊急時に備え運転手がハンドルをいつでも手動に切り替えられるようスタンバイしているので、安心して試乗できます。

安心、安全の自動運転バスを目指して

同社は「より多くの方に試乗してもらい、安心、安全、利便性を確認してもらいたい」とし、22日に行われたオープニングセレモニーの挨拶で代表取締役の倉富純男さんは「実験を積み重ね、実装の実現に近づけたい」と話しました。

自動運転バス試乗期間中は、北九州空港に行く人、近くに住んでいる人、誰でも利用できるので、最先端のバスに乗ってみませんか。

(北九州ノコト編集部)

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