北九州市美術館分館で「青山真治クロニクルズ展」開催【北九州市小倉北区】
リバーウォーク北九州内にある北九州市立美術館分館(北九州市小倉北区室町1-1-1)で、「青山真治クロニクルズ展」が開催されます。
会期は、2023年12月2日~12月17日。会期中は無休です。
北九州市出身の映画監督・青山真治さんの作品を巡る初の展覧会
青山真治クロニクルズ展では、カンヌ国際映画祭をはじめ、国内外で高い評価を受けながら、昨年3月に57歳の若さで逝去した北九州市門司区出身の映画監督・青山真治さんの映画関連資料の展示が行われます。
青山さんが監督として手がけた作品は長編・短編を含め約50本にも及び、映画の脚本や小説、批評、プロデュースなど、映画界で多くの足跡を残しただけでなく、映画人としての領域を超えて、音楽家や小説家、舞台演出家としても多様な活動を展開しました。
その中で宮崎あおいさん、菅田将暉さん、甫木元空さん(Bialystocks)など、才能ある人材の発掘に貢献したことでも知られています。
貴重な遺品・作品資料から青山映画の世界観を紐解く
会場では『EUREKA ユリイカ』(2000年)や『サッド ヴァケイション』(2007年)、『東京公園』(2011年)、『共喰い』(2013年)など青山さんの代表作から完成に至らなかった未公開作まで数々の作品に関する展示があります。
関連する脚本や美術デザイナー清水剛によるデザイン原画、実際に撮影で使用された衣装、宣伝ポスターやスチール写真など貴重な資料を一堂に紹介し、今もなお世界に影響を与え続ける”青山映画”が生み出された背景に迫ります。
また、貴重なメイキング映像の上映や没後に発見された作品資料を展示するなど、映画の世界観を体感できる展示となっているそうです。
「第6回 北九州市民映画祭」では特集上映&トークイベントも
さらに、12月8日~10日に同会場で開催される「第6回 北九州市民映画祭」では「青山真治監督特集」と銘打ち、青山の代表作をはじめ、『高塔山ジャム2011』(2011年)、『赤ずきん』(2008年)、『FUGAKU』3部作(2013~2015年)など、ビデオ化されておらず滅多に鑑賞する事の出来ない貴重な作品まで、厳選した特集上映が行われます。
上映の前後には、映画プロデューサーや監督と交流のあったゲストによる日替わりのトークショーも開催予定です。
詳細は北九州市市民映画祭ホームページで確認することができます。
■会期/2023年12月2日~12月17日
■開館時間/10:00~18:00(入館は17:30まで)
■入館料/一般1300円、高大生800円、小中生600円
※2023年11月24日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)