北九州文学サロン最後のイベントに参加してみた テーマは「手話」【北九州小倉北区】
北九州文学サロンで2月24日、北九州市立大学の手話サークルが「絵本に出てくる言葉を手話で評価したり、手話カルタをやってみよう!」を開催しました。同イベントに参加してきた様子を紹介します。
開催場所となった北九州文学サロンは同月末で閉館したため、これが最後のイベントとなりました。
手話を使った絵本の読み聞かせ
今回の参加者は、大学生2人と一般17人。まず手話サークルの学生より挨拶があり、その後手話の50音のレクチャーから始まりました。
続いては手話を使った絵本の読み聞かせを行います。今回の題材は「はらぺこあおむし」の絵本で、筆者は久しぶりにこの絵本に出会い懐かしく感じました。
学生が読み手と絵本の内容を手話で伝える人にわかれて読み聞かせをします。1回目の読み聞かせが終わると、質疑応答がありました。「チョコレート」や「ケーキ」などの手話の動作を教えてもらい、その組み合わせで「チョコレートケーキ」と表現するなど具体的に聞いた上で、再び読み聞かせと手話をします。
筆者も2回目は、何となく手話を理解できた気がしました。
手づくりのオリジナルカルタで手話に触れる
次は、学生が作成したオリジナルカルタを使用して手話を学びます。イラストと手話で表現したものを当てるゲームです。
驚いたのは、手話でコアラは鼻に手を当てて表すとのことですが、いちごの手話と似た表現だったことです。
参加者からは「(唇をさして)赤のあと、このジェスチャーじゃないかしら?」「前後の会話から読み解くんじゃない?」などいろいろな意見が出てとても盛り上がっていました。
また、別のチームで盛り上がっていたのは、「紅茶」の表現をどうするか。参加者のひとりがティーパックを揺らす様子を表現し、みんなが「あぁ!」と納得していました。ちなみに「コーヒー」は、コーヒーをドリップする様子を表していましたよ。
手話の表現を聞いていると「月曜日」は手話で「月」をあらわし「火曜日」は「炎」を表すのを見て漢字の成り立ちと似ているように筆者は感じました。
筆者が一番面白いと思ったカルタの絵は学生オリジナルの「を」に関するカルタです。さて、何を表しているでしょうか?(答えは最後に記載しますね)答えを聞いてびっくり。若い人のアイデアに脱帽です。手話も時代や地域により様々な表現方法があるそうですよ。
参加者から「敷居が高いと思われている手話だけど、今日のようなイベントだと楽しく手話を学ぶことが出来るから、学生さんに今後も今日のようなイベントを定期的に行って欲しい」とリクエストもあるほどみなさん楽しんでいました。
北九州文学サロンでは最後のイベントとなりましたが、ここから発生したイベントが末永く続いて行くことを願います。
さて、カルタの答えは「ヲタク」の「ヲ」でした!みなさんわかりましたか?
詳細については北九州市立大学手話サークルのインスタグラムで確認できます。
※2024年3月8日現在の情報です
(ライター・Hanako Sakura)